はづき

外国籍の旦那さんと息子、娘の4人家族。

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  • 娘のこと

    ヒルシュスプルング病の娘の記録

  • 不妊治療

    息子と娘を授かるまでの不妊治療や感じたことをまとめています

  • いろいろ

  • バイリンガル子育て

    英語と日本語のバイリンガル子育てのいろいろについて。(日本在住、旦那さん英語、わたし日本語)

最近の記事

おむつの取れた娘

ご無沙汰してます。 毎日が慌ただしく過ぎて、ノートの更新を怠っていました。 娘は4歳になり、毎日元気に保育園に通っています。 ヒルシュスプルング病の娘は便が緩く、普通の子の「お腹壊したかな…?」くらいが通常。ガスも多く自分ではコントロール出来ないこともあります。 そのため、トイトレもかなり難しいのではと母の私は勝手に思っていました。本人のやる気に加えて体の特性もあるので、長い目で、それこそ小学校入学までに取れれば良いかな…くらいに思っていました。 ただ、3歳を過ぎて周りが

    • 愛と意地悪は紙一重

      わたしには恩師と勝手に認識している人が2人いる。 1人目は小学校3、4年の担任の先生。恐らく40代後半のチャキチャキとしたベテランの女性教師で、放課後はいつも生徒たちがデスクの周りに集まっていた。先生はおおむね優しかったが、偶にちょっと意地悪を言うひとだった。 ある日、先生に手伝いを頼まれた私は「え〜面倒…」とこぼしてしまった。(今思えば本当に失礼な子…) 「あなたは頑張り屋さんなのだから、その一言が無ければもっといいわね。」とちょっとイタズラそうな顔をして先生は笑った

      • 不妊治療を子どもに伝えるか

        我が家は息子・娘を不妊治療で授かりました。どちらも顕微受精です。幸いにもそれぞれにつき1回目の採卵、移植で妊娠できましたが、長男出産まで3年ほどかかり、トータルで2回採卵、4回移植しました。 とても正直なところ、生まれてくるまで全てが不安でした。受精のタイミングで何か間違いがあるのでは…この子は本当に自分達の子なのか…体の弱い子になるのでは…貯金もだいぶ使ってしまった…などなど。 実際産んだ直後も長男が私に激似(欧米人である旦那氏の要素ゼロ)で、やっぱりどこかで精子の取り

        • 亜鉛華単軟膏の名前を覚えた話

          保育園に入園以来、娘のお尻荒れは頻度激増の一途をたどっている。下痢はそこまで多くないけれど、ひと月の半分くらいは、ひたすら薬を持たせますの用紙を保育園に提出し、おむつ替え毎に亜鉛華単軟膏を先生が塗ってくれている。親でも面倒と感じるくらいなのに、本当にありがたい。しかし、中々お尻の皮膚は中々強くならない。 これは別に保育園が悪い!と言いたい訳ではなく、給食が幼児食になってうまく消化出来なかったり、集団生活のリズムだったり、ストレスだったりと色々な要因があると感じる。 家に2

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        記事

          カレーとパイナップルとゴボウ、それから多分オレンジ

          娘が1歳を迎えてしばらく経った頃、お兄ちゃんと一緒に乳児用カレーを食べさせてみた。 新しい味がお気に召したようでバクバクモリモリ、さっと完食。4月からの保育園でも給食は問題なさそうと思わせる食べっぷり。 しかしその晩、やけに夜泣きが多い。やたら起きては泣き、抱っこされてはまた眠り、降ろされてしばらくすると泣くの繰り返し。挙げ句の果てにはいきなりウッ…ゲェーとリバースする始末。 熱か…熱なのか?と蒼白になっていると今度はオムツから盛大な音。えー…お腹も下した…まさか胃腸炎

          カレーとパイナップルとゴボウ、それから多分オレンジ

          直腸脱の話

          生後6ヶ月でヒルシュスプルング病の根治術を受けた娘が先日無事に1歳の誕生日を迎えた。 排便機能に関しては同月齢の赤ちゃんとは少し違うけれど、概ね健康優良児の娘。幸いにもヒルシュ以外はほとんど親を心配させることなく、すくすく育っている。 が、先日いきなり直腸脱を起こした。 直腸脱とはなんかの拍子にお尻から直腸が出てきてしまうことらしい。夜、立ち上がって泣いていて、あ、オムツ替えて〜と旦那さんに娘を手渡した先で、旦那さんの叫び声。Oh my God!! あぁ、後ろに漏れた

          直腸脱の話

          傷痕

          病気で開腹手術をした娘は、おへそを真ん中にして5cmほど、おへその左右に1箇所ずつ腹腔鏡を入れるために開けた8mm程度の傷がある。 更に術前術後の絶食のためCVカテを鎖骨下から倒したので、首筋と右の鎖骨にも傷がある。 術後は生々しくて、痛々しくて見るだけで気分が沈みがちになった。余談だが、入院中に着せた西松屋の服を見る度に胸騒ぎや動悸が起こり、怒りのようなものが湧き上がるので、退院後暫くしてサイズアウトしそうとか断捨離とか自分に言い訳しながら全部捨てた。 1ヶ月経って、

          ヒルシュスプルング病について(手術後の経過)

          娘がヒルシュの根治術を受けてから3ヶ月が経過しました。今回はこの3ヶ月の経過を記録しておこうと思います。 退院直後退院から2週間はうっすらと血便が出たり、1日10回以上の水様便が出たりしていましたが、1ヶ月経つ頃には大分落ち着いてきました。 お尻の荒れヒルシュの子は術後までお尻が殆ど便に触れないため、自発的に排便するようになるとお尻が爛れる子が多いと聞いていたので、念のため退院前に単亜鉛軟膏を処方してもらいました。案の定肌が荒れてしまい、軟膏のお世話になっていたのですが、

          ヒルシュスプルング病について(手術後の経過)

          もしも過去に戻れるなら

          何をしたいだろう。 地下鉄に揺られている時、眠りに落ちる前、1人でシャワーを浴びている時。ふと考える。 子どもを産む前は、中学校でいじめられた過去をなくしたいと思っていた。どぶ川に靴を捨てられたり、校舎の裏に呼び出されたり、人の呟きが恐ろしかったり、そういう記憶を消し去りたいと思っていた。 でも最近は、3歳ごろに戻りたいと思う。 妹が生まれて、父は単身赴任で、母がわたしと妹を抱えて終わらないワンオペ育児をしていたときに。できれば大人のわたしを内包したまま、1週間くらい

          もしも過去に戻れるなら

          ヒルシュスプルング病について(手術編)

          先月、娘がヒルシュスプルング病の根治術を受けた。ヒルシュは子どもによって症状や重症度が大きく違う。その子に応じた医学的な話は担当のお医者さんに聞くのが一番なので、ここではあくまでも、子どもの母親の目線で話をしたい。 なお、備忘録を兼ねた記録が多いので、ヒルシュの人以外はあんまり面白くないと思う。 検査入院(生検)ヒルシュはレントゲン、造影検査等いろいろな検査を経て確定診断されるようだが、最終的な判断は生検してから下されるらしい。お尻に近いところを取って検査するようだが、娘

          ヒルシュスプルング病について(手術編)

          ヒルシュスプルング病について(番外編)

          娘が夜間診療を経て大学病院でヒルシュスプルング病の疑いを告げられたのは、本格的にコロナが流行り始めた頃。今回は、即入院を勧められた娘がなぜ入院しなかったのか、というお話。 入院の話が出たあと、看護師さんが話をさらにきた。その中ではコロナ院内感染防止のための海外渡航の有無や発熱の確認もあった。 渡航はしていなかったものの、義父母が半月前に来日していたことが引っ掛かった。念のためと熱を測られると38度。にわかに現場が騒然とした。 看護師は固い顔で診察室へ戻り、中からはざわめ

          ヒルシュスプルング病について(番外編)

          ヒルシュスプルング病について(発覚編)

          娘の病気が分かったのは生後2ヶ月になったばかりの頃だった。 新生児期以降も吐き戻しと頑固な便秘を繰り返していたが、体重は順調に増え、機嫌も良く日々を過ごしていたので、あまり心配をしなくなっていたある日のことだった? バウンサーにいる娘の様子に少し違和感を覚えた。 始終眠たそうにしていて、いつもより昼寝の時間が長かった。おっぱいをくわえても、すぐに口を離し、ほとんど飲んでいないのに吐き戻す。 そのうち、夜の授乳時間になった。今度はくわえるのすら嫌がり、バウンサーに戻して

          ヒルシュスプルング病について(発覚編)

          ヒルシュスプルング病について(新生児編)

          新生児期間中から娘は息子(お兄ちゃん)に比べて吐き戻しが多かった。ゲップと一緒に吐き、30分程度たってもまだ吐き、最初の2週間は体重があまり増えなかった。 また、排便の時にいきむものの全然出て来ず、1日に数回綿棒浣腸をしていた。それでも500円玉程度出れば良い方で、2、3日に1回、大量の便が出ると言うのを繰り返していた。今思うと、いきんでいたのに出ないというのがヒルシュスプルング病の症状だったんだな、と思う。 生後1ヶ月で出産した産院にて検診を受けたが、「排便の頻度は個人

          ヒルシュスプルング病について(新生児編)

          ヒルシュスプルング病について(誕生直後)

          娘はヒルシュスプルング病だ。先天性疾患のひとつで、約5000人に1人の割合で発生するらしい。結構レアな病気でインターネットで調べても中々情報が出て来なかったので、素人目線で、娘に起こったことの記録を残したい。もし、わたしと同じように、何でもいいから情報を!と思うお父さんお母さんの参考になれば、嬉しい。 娘の妊娠期間は平穏そのものだった。順調に大きくなり、検診でも何も指摘されず、なんなら帝王切開の直前までお腹の中で元気よく動いて、お腹を消毒中の先生方が笑っていたくらい。 産

          ヒルシュスプルング病について(誕生直後)

          真夜中のトマトと梅酒

          うちの娘(生後5ヶ月)は先天性の病気があり、現在手術のために入院中だ。コロナ禍のため、面会は1日1時間の予約制だ。さみしい。 そんな先天性疾患の発生確率は5000分の1。男児の方が発生確率が高く、また発生しても大部分は軽症であるはずが、なんの因果か娘は女児なのに発症し、しかも全体の10%しかいない重症度だった。しかし不幸中な幸いは、術後は先10年くらいは諸々のリスクを抱えつつも、成長に従って限りなく健常者に近い生活が送れると言われていること、将来的な妊娠・出産の妨げにはなら

          真夜中のトマトと梅酒

          言葉の覚え始めと母の試練、父のスキルと息子の順応性。

          この記事を書いているいま、息子氏は3歳です。 最近でこそ、言いたいことは概ね自分の言葉で伝えられますが、言葉の概念を理解し始めた1歳半から2歳半ごろまでは、俗に言うイヤイヤ期が凄まじく、親子共々クタクタの日々でした。 イヤイヤ期に息子が内包する爆弾の数々。その中の1つが「言いたいことが伝わらない」です。 赤ちゃんの頃からおしゃべり大好きな息子。喃語ですら会話が成立しそうなほど、朝な夕な何かを話す。成長とともに、話すことで意思表示をしたい!という思いが強まり。 たとえ喃

          言葉の覚え始めと母の試練、父のスキルと息子の順応性。