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橋本哲弥
2022年3月30日 07:52
前回から「思考の型」という概念的な話から、実践的な「技術の型」についての紹介をしています。型というパターンが出来ることで、作業時に都度都度考えて手を止める時間のロスを減らすことができます。前回は枝の先端を高くする「頂芽優勢」。今回は頂芽優勢をより生かすための側枝管理についてです。【大前提】主枝を負かす側枝はつくらない主枝を伸ばして育てていく過程では、主枝の生育を妨げる側枝は置いてはいけま
2022年3月30日 07:49
植物生理という思考の型について、前回までの記事でその必要性を伝えてきました。植物生理の詳細については先の記事で紹介した教科書や動画などに譲り、今回はその「思考の型」に基づいて編み出された「技術の型」、その中でも特に標題に沿って「剪定の型」を紹介します。「技術(剪定)の型」の考え方剪定の型についても植物生理からのアプローチで解説はできますが、どうしても難しくなりがちです。植物の挙動全てを詳細
2022年2月3日 20:36
前回の記事(2)では1.本質的な仕事の早さは理解して初めてついてくる2.ナシ栽培おいては「植物生理」の理解が必要だ3.植物生理は作業をする上でおこなう思考の土台(基礎)の部分4.万物には普遍的なルールが有り、ナシ栽培においてのそれが植物生理だ5.全国何処でも同じナシという生物を扱っている。各地でナシの生育がそれぞれ異なるのは、各地で栽培環境が異なるため。ナシという生物そのものの生長は何
2022年1月27日 19:55
前回の(1)では連載の前段として、1.気候変動に伴いナシの作業体系が変わりつつある2.そのうち整枝・剪定(以下「剪定」)作業は実施期間が短くなっている3.だから早く終わらせる必要が生じている(急剪定時代の到来)という話を投稿しました。では具体的にどうしたらいいか、について以降は書いていきたいと思います。今回も前回に続き概念的な話になりますのでご容赦ください。ただとても大切な話です。
2022年1月18日 20:32
「剪定戦線異常あり」です。近年、気候変動の影響でナシの生育に変化が起こり、併せて作業体系も変化を余儀なくされています。その状況に私たち梨生産者はどう立ち向かっていけばいいのか。一つのソリューションとして、整枝剪定の方法に焦点を当ててみます。剪定は時間がかかるナシ栽培の年間作業で一番時間を費やすのが「整枝剪定」作業です。以下剪定と略させて頂きます。(※1)こちらは農林水産省のサイトに