橋本哲弥

農業・園芸分野を得意とするライターであり農業者(橋本梨園副代表)『図解最新農業ビジネスがよーくわかる本』(秀和システム)著。『つくる!日本の野菜』(明治書院)共著。書籍を中心に地味に活動してますが最近は専ら生産者。現しろい梨PR委員会代表。元白井市梨業組合役員など。

橋本哲弥

農業・園芸分野を得意とするライターであり農業者(橋本梨園副代表)『図解最新農業ビジネスがよーくわかる本』(秀和システム)著。『つくる!日本の野菜』(明治書院)共著。書籍を中心に地味に活動してますが最近は専ら生産者。現しろい梨PR委員会代表。元白井市梨業組合役員など。

マガジン

  • 整枝剪定を早く終わらせるためにすべきこととは

    梨生産初心者に先ず知ってほしい剪定の考え方をわかやすくまとめました

最近の記事

整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(5)~剪定の型を覚えよう②「側枝管理3つのポイント」~

前回から「思考の型」という概念的な話から、実践的な「技術の型」についての紹介をしています。 型というパターンが出来ることで、作業時に都度都度考えて手を止める時間のロスを減らすことができます。 前回は枝の先端を高くする「頂芽優勢」。 今回は頂芽優勢をより生かすための側枝管理についてです。 【大前提】主枝を負かす側枝はつくらない主枝を伸ばして育てていく過程では、主枝の生育を妨げる側枝は置いてはいけません。 養水分の主たる流れが、根→主枝先端から、根→側枝先端の方向に切り替わって

    • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(4)~剪定の型を覚えよう①「頂芽優勢」~

      植物生理という思考の型について、前回までの記事でその必要性を伝えてきました。 植物生理の詳細については先の記事で紹介した教科書や動画などに譲り、今回はその「思考の型」に基づいて編み出された「技術の型」、その中でも特に標題に沿って「剪定の型」を紹介します。 「技術(剪定)の型」の考え方剪定の型についても植物生理からのアプローチで解説はできますが、どうしても難しくなりがちです。 植物の挙動全てを詳細に解説しようとしたら、生化学や遺伝子のレベルまで深掘りせねばならず、それはもう生

      • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(3)~植物生理を学ぼう→どう学ぶ?~

        前回の記事(2)では 1.本質的な仕事の早さは理解して初めてついてくる 2.ナシ栽培おいては「植物生理」の理解が必要だ 3.植物生理は作業をする上でおこなう思考の土台(基礎)の部分 4.万物には普遍的なルールが有り、ナシ栽培においてのそれが植物生理だ 5.全国何処でも同じナシという生物を扱っている。各地でナシの生育がそれぞれ異なるのは、各地で栽培環境が異なるため。ナシという生物そのものの生長は何処でも変わらない 6.ルールを理解をすれば作業で悩まなくなる、迷いが消えて剪定が

        • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(2)~理解がないから遅くなる~

          前回の(1)では連載の前段として、 1.気候変動に伴いナシの作業体系が変わりつつある 2.そのうち整枝・剪定(以下「剪定」)作業は実施期間が短くなっている 3.だから早く終わらせる必要が生じている(急剪定時代の到来) という話を投稿しました。 では具体的にどうしたらいいか、について以降は書いていきたいと思います。 今回も前回に続き概念的な話になりますのでご容赦ください。 ただとても大切な話です。 特に若い人は、このような「考え方の一丁目一番地」を押さえておかないと、後々苦労

        • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(5)~剪定の型を覚えよう②「側枝管理3つのポイント」~

        • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(4)~剪定の型を覚えよう①「頂芽優勢」~

        • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(3)~植物生理を学ぼう→どう学ぶ?~

        • 整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(2)~理解がないから遅くなる~

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        • 整枝剪定を早く終わらせるためにすべきこととは
          5本

        記事

          整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(1)~今なぜ剪定を早くしなければいけないのか~

          「剪定戦線異常あり」です。 近年、気候変動の影響でナシの生育に変化が起こり、併せて作業体系も変化を余儀なくされています。 その状況に私たち梨生産者はどう立ち向かっていけばいいのか。 一つのソリューションとして、整枝剪定の方法に焦点を当ててみます。 剪定は時間がかかるナシ栽培の年間作業で一番時間を費やすのが「整枝剪定」作業です。 以下剪定と略させて頂きます。(※1) こちらは農林水産省のサイトにある資料『果樹農業に関する現状と課題について』(令和元年10月)の9ページ目にあ

          整枝剪定を早く終えるためにはすべきこととは(1)~今なぜ剪定を早くしなければいけないのか~

          2021年買ってよかったもの by梨農家

          「この手の記事は年末に書くものでは?」 という苦言、先ずは甘受いたします(笑)。 でも、そろそろnote稼働させなきゃという気持ちと、剪定作業が順調で久々に心の余裕がある正月ということで、このタイミングで筆を執らせて頂きます。 ご容赦くださいませ。 どうぞ過ぎ去った令和3年に想いを馳せながらお気軽にお読みいただければ幸いです。 1.コードレス電動剪定ハサミこれまで私は、電動鋏についてはどれがベターか、各社新旧洋邦様々なものを購入・レンタル・試用してきましたが、模索10年目

          2021年買ってよかったもの by梨農家

          自己紹介

          経歴橋本哲弥(はしもとてつや) 橋本梨園副代表・農業園芸ライター 茨城大学農学部卒 大学卒業後は企業の園芸事業部に勤めながら、ブログやweb媒体で農業関係の記事を執筆し始める その後退職し、農業・園芸分野を主戦場とするライターに転身 やがて実家である橋本梨園に就農し本格的に農業の道へ 現在は農作業中心の生活だが、農業・園芸関連の実用書・雑誌などでの執筆活動も継続している またライターとしての取材経験や自身の農業経営改善のノウハウを活かし、農業関連のセミナーなどの講師やパネリス

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