【ハリー・ポッターとアズカバンの囚人】みんな大好きシリウス・ブラックの話がしたい!
引き続きハリー・ポッターシリーズについて語らせてほしい!の記事です。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」といえばシリウス・ブラック。シリウス・ブラックといえば「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でしょう。これはもはやシリウスのための巻。ということでみんな大好き(だよね?)シリウス・ブラックについて語っていきたいと思います!
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の感想文は⇩
ここからは「賢者の石」から「死の秘宝」までの小説と映画、「呪いの子」の脚本、「ファンタスティックビースト」シリーズの映画に関するネタバレがあります。未読、未視聴の人はご注意ください!
ウィーズリー家ガリオンくじ当選おめでとう!
毎回冒頭の夏休みのシーンではウィーズリー家の休暇事情が明かされるところが好きなんですが、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/3zngQDe)ではアーサーが日刊予言者新聞のガリオンくじグランプリに当選して700ガリオンをゲットします。
このお金の使い道がとてもよくて、みんなでビルに会いにエジプトに行くのに使うんですよ。子供が多くてお金なんていくらあっても足りないという状況で、生活費に使わずに家族に会いに行こう!みんなで!という発想になるウィーズリー家の温かさに胸がいっぱいになりました。
多忙すぎるハーマイオニーの時間割
3年生になり選択授業が増えたハリーたち。ハーマイオニーはすべての授業を取ろうと欲張りすぎて超ハードワークな時間割になってしまいます。でもわかる、11歳で初めて魔法界を知った読書好きの女の子はこうなっちゃう。私が同じ立場でもホグワーツで学べることは全部学びたいし、魔法的視点でマグルのことを勉強するマグル学にも興味津々になっただろうということは想像に難くないです。
さすがのハーマイオニーも逆転時計を使っての1日24時間以上生活には疲労困憊でしたが、それでもしっかり優秀な成績を収めているところがすごいです。マグル学なんて100点満点中320点ですからね。採点方式は一体どうなってるんだ。
あとハーマイオニーのペットのクルックシャンクスについては、常に一緒にいるロンのペットがネズミなのに猫をペットにするのはちょっと配慮が足りないのでは?と思っちゃうのはマグル的考え方なんですかね。猫である以上本能でネズミを追っちゃうと思うんですが、魔法界ではネズミもフクロウも猫もヒキガエルも同じ場所で飼うのがスタンダードなんでしょうか。
ヒキガエルといえば映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/4a0oaC2)ではホグワーツの合唱隊がドでかいヒキガエルを抱えて歌っているところがおもしろいです。何用のヒキガエルなんでしょうか。楽器代わり?
ファイアボルトに興奮するフーチ先生
マクゴナガル先生に負けず劣らずクィディッチオタクなのがクィディッチの試合で審判を担当しているマダム・フーチです。ハリーがファイアボルトを手に入れた時は、まるで推しを目の前にしたオタクのごとくしゃべり続け、テンションが上がりまくっていたのがおもしろかったです。
基本的にホグワーツの先生たちは自分が担当している学問のオタクなので、専門分野のことになると生き生きとして話始めるところが素敵です。ハーマイオニーみたいに好奇心旺盛でなんでも吸収してくれる生徒は教えがいがあってかわいいだろうなと思います。
動物もどきのこと
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/3zngQDe)では、シリウスが未登録の動物もどきだったことでアズカバンからの脱獄を成功させたことが明かされました。シリウスたちは狼人間のルーピンと満月の夜もいっしょにいられるようにとホグワーツ時代に動物もどきの魔法を習得しましたが、自由に動物に変身するというのは魔法の中でもかなり高度なもので、通常は学生レベルでは不可能な魔法です。すべての動物もどきは魔法不適正使用取締局に登録する必要がありますが、実際は登録していない魔法使いもいるようです。
作中で、マクゴナガル先生は猫、シリウスは犬、ワームテールはネズミ、ジェームズは鹿の動物もどきとして登場していますが、「ハリー・ポッター魔法ワールド大図鑑」(https://amzn.to/42ZWAT6)によると、どの動物になるかは自分では選べないそうです。しかも1人が変身できる動物は1種類だけ。変身してみないと何になるかわからないというのはワクワク感があって素敵ですが、好きな動物を選べるわけではないというのはちょっと残念だなと思いました。
シリウス・ブラックの悲しい半生
本当のシリウスの姿を知っている読者からすると、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/3zngQDe)は最初からずっと悲しい展開の連続です。親友を殺した罪を着せられ、12年間もアズカバンで暮らしていたシリウス。仲間のはずの不死鳥の騎士団のメンバーからも死喰い人だと思われていますし、自由になってからも追われ続けます。やっぱり純血至上主義のブラック家が死喰い人のイメージとぴったりだったのが痛いところですよね…。弟も死喰い人だったし…。
逃亡期間中、どうしてもハリーを一目見たくて会いに来てしまったり、クィディッチの試合を見にいってしまったり、匿名でファイアボルトを送り付けてしまうシリウスの心中を考えると苦しくなります。13年分のクリスマスプレゼントだよって最高級箒を購入する親バカっぷりが最高です。シリウスにとってもハリーにとっても、「ピーター・ペティグリューを吸魂鬼に引き渡したら一緒に暮らそう」と話していた時が1番幸せな時間だったんだろうなと思うと涙が止まりません。
ジェームズとは兄弟のようだったというシリウス、ハンサムで優秀で女の子にモテまくりだったのにそのことには無関心だったというシリウス、自分の過ちによって親友を失ってしまったシリウス。ハリーの目から見たシリウスがヒーローだったのは間違いありませんが、シリウスとジェームズが傲慢で陰キャには冷たい1軍男子だったことはたしかです。リーマス・ルーピンとピーター・ペティグリューと4人で仲が良かったのは本当だろうけど、その2人はちょっと格下だったというような描写もあちこちにあります。ピーター・ペティグリューに関してはマクゴナガル先生ですらブラックとポッターには釣り合っていなかったとか言われててかわいそうです。
脱獄したことで不死鳥の騎士団のメンバーにはシリウスの無実が明らかになりますが、その後もシリウスは逃亡生活や隠居生活を強いられます。魔法界もマグル界もシリウスのことを残忍な殺人鬼だと信じて疑っていないので、シリウスは結局普通の人生を送ることはできないままこの世を去ることになりました。
晩年のシリウスにとってはハリーの成長だけが楽しみだったんだろうなと思うと切なくなります。シリウスの活躍と元気でハンサムな姿をもっと見たかったのは私だけじゃないはず。ちなみに映画のシリウスは胸に入っているタトゥーがかっこいいです。学生時代は自分の部屋にバイクの写真と水着の女の子のポスターを貼っていたというのがやんちゃ坊主っぽくていいですよね。
映画について
「ハリー・ポッター」シリーズの映画は私も大好きなんですが、2つだけ許せないところがあって、それが未成年の魔法使いは学校の外で魔法を使ってはいけないという決まりと、ホグワーツでは姿現わしも姿くらましもできないという設定がおろそかになっていることです。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(https://amzn.to/3VE3VEs)ではハーマイオニーがダイアゴン横丁でハリーのメガネを魔法で直しているし、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/4a0oaC2)ではハリーが家で魔法で明かりをつけています。
厳密には魔法使いや魔女がいる家では、誰が魔法を使ったのかの特定ができないため、未成年者の魔法使用については保護者の責任ですよということになっているみたいです。そうはいっても、プリペット通り4番地(ダーズリーの家)での魔法使用はアウトでしょう!「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(https://amzn.to/4a0oaC2)では、ハリーが意図せず魔法を使ってしまった時に魔法省から退学通知が来ましたが、その前にがっつり魔法を使っちゃっているという。しかもその時はスルーされているという。そこが私のモヤモヤポイントです。
ホグワーツで姿現わしができない問題については、シリーズの中でハーマイオニーが何度も何度も何度も念押ししているくらい重要な設定で、古くからある強力な魔法による防御結界なので、ダンブルドアといえども例外ではありません。でも映画では「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(https://amzn.to/3RA1d1t)でも「ハリー・ポッターと死の秘宝」(https://amzn.to/3xvzTuE)でもバンバン姿現わししちゃってるんですよ…!物理的にできないんだってば…!
映画だとどうしても見栄えが最優先にされてしまうので、小説には出てこない魔法が出てくるのも、ハグリッドがしれっとホグワーツ内で引っ越ししているのも仕方ないんですけど、魔法を使っていい範囲とホグワーツで姿現わしができない設定はめちゃくちゃ根幹の重要なところじゃないですか!?と思っちゃうんですよね。
逆に好きなところでいうと、シリーズを追うごとにちょっとずつ髪が伸びていくフレッドとジョージと、叫びの屋敷から出てきた瞬間はハリーにブチギレているのにルーピンが人狼になっていることに気づいた瞬間に生徒たちを守る態勢に入るスネイプです。どんなに憎んでいても咄嗟の時には教師として動いてしまうスネイプは信用できますね。
あと漏れ鍋のマスターのトムがなんか怪しげなおじいさんになっているところには笑ってしまいました。「ハリー・ポッターと賢者の石」(https://amzn.to/3VWpEIb)の時は普通の魔法使いだったのに。なにがあったんだこの2年で。
そんな「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」は、シリーズの中で1番好きな巻です。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の感想文は⇩
ハリー・ポッターシリーズの小説はサイズ違い、デザイン違いで複数出版されています⇩
最終巻のその後を知りたい人はぜひ「ハリー・ポッターと呪いの子」を読んでください⇩
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