私の幻は いずこへ
その姿より その容姿より
先に香りが 際立って
どこにいる どこにいる?
あたりを見渡しても 見つからない
香りを頼りに 探ってみても
見つからない
その姿より その白さより
先に香りが 際立って
私は彼女の 姿を見失う
しばらく 立ち尽くしていると
ふいに 香りが 鼻腔を くすぐる
見上げると そこには 白き花
そっと 私は 近づいて
そっと 傍に よりそう
すぐには 何も 何も 起こらない
しばらくすると ふいに
甘い 甘い 誘われるような 香りが
私の幻を見せて 彼女の笑顔となった
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