公立中高一貫校について
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
自分自身の課題に追われていてなかなかnoteを書けませんでした。申し訳ありません。
さて今回は公立中高一貫校について書かせていただきます。
関東、関西を中心に学校数が増えてきており、人気がかなり出てきています。
公立のため、基本的には学費はかからないながらも、私立のような高度な教育を受けられることから年々倍率が上がってきています。
私自身も神奈川の中高一貫校に受検して合格したこともあり、公立一貫校の対策講座を持っていたため、その経験をもとに書いていこうと思います。
公立一貫校は受験という言葉は用いないように、算数や国語などの学力試験は行わず、適性検査や作文、報告書、面接などの組み合わせから選抜を行う試験方法です。
これらの試験の中でも一番多くのウェイトを占めるのが適性検査です。適性検査では私立の中学受験に比べ、自分の体験をもとに意見を述べる力や、資料を読み取り比較する力、多くの視点を持つ力、といったことが求められます。
問題ではこれらの要素が複合的に絡められたものが多く出題されることから、特定なものではなく、オールラウンドにできることが求められます。
問題形式は私立の受験とは異なりますが、公立受検で求められる力は私立向けの中学受験の学習で得られるものも多く、私立と併願している場合がほとんどです。東京や神奈川の場合、公立の受検は私立の学校が比較的試験日を設けない2月3日に行われることからその傾向がより一層強まってきています。
(私自身も私立の学校と併願でした)
そうはいっても問題形式が異なるため、併願する場合が遅くとも6年の夏ごろから各塾の対策講座や、市販の教材を購入して対策をしていくべきです。また、日能研等で公立一貫校向けの模試もあるため、併願を少しでも考えているならば受験するのをおすすめします。
(私の時は公立一貫校の黎明期で傾向がつかめず、それといった対策はできてなかったため現在がうらやましいです(笑))
逆に公立一貫校のみ受検する場合は遅くとも5年生の夏までには大手塾の講座を受講することをおすすめします。
受検する学校のレベルにもよりますが、いわゆる受験算数で問われる数的処理などの力が、学校で学ぶ程度では全く足りません。
どうしても私立の中学受験向けの学習をしてきた子に比べ、数的処理の力が決定的に足りなく、合格することができなかった生徒も多数見てきました。
公立受検対策をうたう塾が多数ありますが、主に3つに分けられます。1つは私立の中学受験がメインの塾(四谷大塚、日能研系列のユリウス等)、そしてもう一つは公立の高校受験がメインの塾(ena、栄光ゼミナール等)、そしてどちらも中学受験、高校受験のどちらもターゲットにしている塾(早稲アカ等)があります。
どのグループにもそれぞれ特徴があります。近年東京都内ではenaや栄光ゼミナールといった高校受験がメインの塾が台頭してきています。それらの塾は各地域に教室がくまなく整備されていることから、より地域ごとの学校に特化した対策ができているためと思われます。
逆に中学受験がメインの塾ではいわゆる算数の力を伸ばすノウハウを持っていることから、比較的数的処理を重視したカリキュラムになっています。
親御さんにはお子さんの特性に合った塾を選ばれることをおすすめします。