【季節の楽しみ】りんごの豚肉詰めオーブン焼き
紅玉の季節は嬉しい。りんごの季節でも最初の方に出回るのが
紅玉だ。大嫌いな夏が終わったのを感じられる。
毎年、紅玉で作る楽しみな料理がある。昔、雑誌にクリスマスの
おもてなし料理として紹介されていたものだ。我が家ではクリスマスを
待てずに早々に食卓にのぼる。
紅玉をくり抜き、バターをひと片入れる。豚ひき肉にはみじん切りの
玉ねぎと刻んだベーコンを混ぜ、ナッツやドライフルーツも混ぜて
紅玉に詰める。最後にハチミツかメイプルシロップをかけてオーブンで
焼く。
溶けたバターがりんごにも肉にも染み込んで、ジュワっと芳醇だ。
ベーコンで旨みの増した肉を、トロッと焼けた紅玉を崩しながら
ソースのように絡めて頂く。紅玉の酸味とドライフルーツの
凝縮された甘味、時々カリッとナッツの風味と歯ごたえも楽しい。
なんともいえない、外国の心温まるおとぎ話に出てくるような
家庭料理の味がする。
紅玉をくり抜いた時の果肉はクローブとシナモン、砂糖で煮て
ちょこっとジャムが出来る。あと、一緒に焼いた紅玉のヘタの
部分は翌朝、パンにクリームチーズと共に乗せて食べるのが
楽しみだ。焼きりんごとクリームチーズは相性がいい。
残ったドライフルーツとナッツは朝食のサイドとして、
にんじんのラぺに加えるといい感じだ。
食いしん坊にして老獪な主婦なので、一度作って二度三度
美味しいもが大好きだ。残り物が出ないのも気持ちがいい。
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