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noteを始めて一週間で得たこと/またはフィルム写真マニアは二度シャッターを押す
人間相手のコミュニケーションが苦手です。
コミュニケーションが苦手とはいえ、ぼくにも人並みに自己顕示、自己表現、他者からの承認の欲求はあって、それらを満たす何らかの場はやっぱり必要です。
自分のブログという場を持ってはいますが、自分の苦手な双方向的コミュニケーションを一切排除した、写真と言葉を一方的に見せるだけの場です。
OLYMPUS OM-3Ti / ZUIKO 28mm F2
だから、いわゆるSNSというものにも距離を置いていたんですが、世間と距離を置きすぎるのはどうなのかなということで、このnoteを試してみました。
noteを始めて一週間。いくつか投稿をしてわかったことがあります。記事を書いてはじめて、自分が何を書きたかったかわかる、というよくある話です。
minolta X-7 / MD ROKKOR-X 45mm F2
noteが持つSNS的な、人に見てもらって反応を得られるという仕組みのおかげで、それなりの数のアクセスをいただいてるようです。ほとんど誰も見ていない自分のブログとは大違いでびっくりです。
そのアクセスしていただいてる人は、おそらく写真を趣味として、写真撮影あるいは写真観賞が好きな人、が多いのでしょう。
人との距離の取り方やコミュニケーションの能力に乏しいぼくは、アクセスに対してほとんどリアクションを起こせていません。
ここで、ひとまずの感謝。ありがとう。
minolta X-7 / MD ROKKOR-X 45mm F2
noteへの投稿はすべて写真についてです。
すべてフィルムカメラとフィルム写真について投稿しています。
minolta P's
ぼくはどうも写真自体にはさほど興味がない、あるいは写真の可能性のようなものを信じていないようです。
ここでいう写真というのは、写真が本質的に持つジャーナリズム的な側面のこと。平たくいうと、写っているモノゴト対象自体のこと。
そこにあまり興味がない。だから、写真論(神学)なんてものは語れない。
FUJI GW690 Ⅱ
だから、ぼくの投稿は写真ばかりではあるけれど、写真好きに向けたものではないのかもしれない。
ぼくはフィルムスキャン、すなわちデジタルカメラでフィルムを限りなく美しく複写することに、妙なこだわりや執着を持っています。
フィルムの持つ美しく繊細なトーンを克明に記録して、ネット上でみなさんに提示し紹介したい、という欲求が強いんだと思います。
OLYMPUS μ-Ⅱ
写真を撮る多くの人は、目の前の美しい光景を写真に撮って、こういったSNSに投稿したり、あるいはプリントして額装したりして、その写し込まれた光景を共有しあうのでしょう。
そこにデジタルだとかフィルムだとかいう手段の違いに関する話題が入る余地はないのでしょう。
ぼくの場合、目の前の光に対してまずフィルムで写真を撮ります。そこまでは他の人と同じ。
そこから次に、美しいフィルムのトーンを目の前にして、再度デジタルカメラで二度目のシャッターを押してます。つまり、二度目のシャッターはフィルムの複写。
NIKON F3 / NIKKOR-C 45mm F2.8
つまり、ぼくは写真を見ていない。写真を見せようともしていない。
フィルムという物質のやたら平滑な面を美しいものとして鑑賞し、それを記録し、他人と共有することを望んでいるのだと思います。
minolta X-7 / MD ROKKOR-X 45mm F2
さて、あなたは写真を見ていますか。
ぼくの写真を見ていますか。
ぼくの写真についての写真を見ていますか。
そして、そんなことをいつも考えてしまうがゆえに、ぼくはぼくのコミュニケーション能力がまた歪んでいくような気がします。
とまあ、これがnoteを一週間続けた感想、という所。
そして、自分の好みとnoteの投稿傾向、方向性が固まった所で、今後はもっと図々しく、恩着せがましく、ずけずけずかずか力強く写真をアップロードし、文章を書いていきたいと思った次第です。
これ見よがしにフィルム写真の美しさを表したデジタル写真を提示していこうと思います。
読んでくれてありがとう。