本当の課題を一緒に考える意義
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日のテーマは、「本当の課題を一緒に考えることで仕事が増える」。
仕事って、「Webサイトをつくりたい」「イベントを開催したい」「キッチンカーを出店させて欲しい」っていう依頼をもらってスタートします。
きっとあなたの会社もこういった依頼を受けていると思います。
で、多くの企業がすぐに、「どんなデザインのサイトをつくるか」「どんなコンテンツのイベントをやるか」「どのキッチンカーに出店してもらうか」っていうことを考え始める。
でも、本来は「なぜサイトを作りたいのか」「なぜイベントをやりたいのか」「なぜキッチンカーに出店して欲しいのか」を聴くべきだと。
そうすることで、その企業が抱えている本当の課題を発見して、その解決策を一緒に考えることができるから。
表面的な課題をスプーンですくい上げるのではなく、本当の課題をスコップで根っこから掘り返す感じ。
それこそ、お客さんのためになるし、これから私達がもとめられる仕事だと思っています。
なぜ私達の仕事はあるのか
私達は毎日働いています。
つまりは、仕事をしているわけです。
仕事というのは、お客さんがいて、そのお客さんの困りごとを解決することで報酬をもらうこと。
だから、私達の仕事は誰かが抱えている課題を解決するために存在するわけです。
令和の時代にテレホンカードを作っている人はいません。
携帯電話がなかった時代に、「外で電話できない」という課題を解決するために、公衆電話が生まれ、公衆電話で使えるテレホンカードが活躍したわけです。
今は携帯電話やスマホが誕生し、もっと便利になったので、テレホンカードではお客さんの課題を解決できなくなったから、消えたわけですよね。
逆に、スマホが普及したことで、アプリを開発したり、スマホカバーを制作したりする仕事が新しく生まれました。
これらは、ネットショッピングをしたいけどブラウザだと見ずらいとか、スマホはカッコいいけど落としたら壊れやすいとかっていう新しい課題が出たということです。
だから、私達の仕事はやはり、「こうしたいけどできない」とか「もっとこうだったらいいのに」っていう課題を解決するためにあるんだと思います。
本当の課題は何?
今日、とある大企業の新潟支店にお邪魔しました。
内容はキッチンカーを呼んでほしいっていうこと。
最近、ありがたいことにキッチンカーについて本当に多くのお問い合わせをいただくようになりました。ありがとうございます。
で、結論から言うとキッチンカーを試験的に出店してみるということになりました。
ただ、亀山は全然納得できませんでした。
もちろん、新潟にキッチンカー文化を創るっていう目標を掲げていろいろと取り組んでいるので、キッチンカーの出店場所が増えることは嬉しいのですが、本当にキッチンカーの出店場所としてその企業がいいのかがわかりませんでした。
ひとまずやってみようっていう感じです。
そして何より、お相手の大企業の担当者さんたちは、キッチンカーを出店させるということはすでに確定事項として話をしているのに、違和感を抱いてしまいました。
というのも、なぜキッチンカーを呼びたいかがはっきりしないんですよね。
で、話を聴いていくと、要は店舗への集客に困っているとのことで、キッチンカーが出店していればお客さんが来てくれるんじゃないかと考えたわけです。
亀山的にはこういった依頼が来たときにこそ、ニヤつきが止まりません。
なぜなら、本当の課題を発見し、解決策を一緒に考えるのが亀山のやりたいことであり、仕事だから。
今回で言えば、キッチンカーを呼びたいけど自分たちじゃ呼べないっていう表面的な課題じゃなくて、集客したいけどできてないっていう本当の課題に出会えて、その解決策を一緒に考えるチャンスに恵まれたわけです。
で、今日の打ち合わせの着地は、お相手の意向を尊重して、試しにキッチンカーに出店してもらおうということにしました。
実際にやってみて、その結果を受けてさらに集客のために何ができるかを一緒に考えることに。
ただ、もちろんそれだけでは終わりません。
今回打ち合わせをした大企業さんには、店舗への集客の他にも自社サービスをもっと多くの人に使ってもらいたいけど、いまいちユーザーが増えていないっていう課題をもっていることも発見。
で、打ち合わせはこんな流れに。
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亀山「ユーザーを増やすために、なにかやりたいですよね〜」
大企業担当者「実は以前からイベントをやりたいと思っていて〜」
亀山「いいですね!どんな内容を考えていたんですか?」
大企業担当者「街歩きイベントに自社サービスを絡めて・・・」
亀山「だったら、雪が溶けて暖かくなってきた時期にやれたらいいですよね?この地域でこんなお店も絡められたら面白いかも!」
大企業担当者「おもしろそー!!!」
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何が言いたいかと言うと、仕事の依頼や問い合わせをしてくれるお客さんは、本当の課題に気づけていないことが多いということ。
本当の課題を解決するために思いついた手段として仕事っぽいものを依頼してくるわけです。
例えば、採用を強化したいからWebサイトをつくりたいという会社があったとして、確かにサイトがあったほうが良さそうですが、会社によってはサイトが無くなっていい場合だってあります。
だから、本当の課題を見つけて、オーダーメイドの解決策を見つけることが本来の仕事だと思うんです。
出来ているようで出来てない会社が多い
本当の課題を発見すること。
実は、出来ているようで出来ていない会社が多いと思っています。
要は、Webサイト制作の会社はサイトをつくることが仕事であり、イベント企画会社はイベントを開催することが仕事になっている。
でも、本来は、サイトをつくったり、イベントを開催することで、何かしらの課題を解決することが求められているはず。
つまり、サイトをつくって終わり、イベントをやって終わりじゃなくて、それらがきっかけになってどんな変化が起きたかが大切。
「とはいえ、ウチの会社はWeb制作の会社だから・・・」と考えてしまいがちですが、自分がお客さんと立場になったらどうでしょう?
サイト制作の依頼をしたら、すぐにどんなサイトをつくるか、予算はいくらかなのかを聞いてくる会社と、サイトをつくりたいと思った理由や本当に困っていることを一緒に考えてくれる会社、どちらが嬉しいですか?
亀山は後者だと思っているので、自分も本当に解決しないといけない課題をまずは発見することに全力を使います。
だって、それができないと何をやったって意味がないから。
ダイエットしたい人はいっぱいいますが、なぜダイエットしたいかは全員違います。
健康のために最低限痩せれればいいのか、異性にモテたいのか、子供にカッコいいって言われたいのか、モデルになりたいのか、それぞれでダイエットの仕方は変わります。
もっと言えば、モテたくてダイエットするのも、本質的ではありません。
太っていたってモテてる人はいっぱいいるし、痩せててもモテてない人はいっぱいいます。
もしかしたら、痩せるよりも髪型を変えて清潔感を出したほうがいいかもしれませんし、体臭を抑えたほうがいいかもしれません。それはケースバイケース。
全てはオーダーメイドの解決策が必要なんです。
だから、企業もお客さんが変われば仕事の内容を変えるのが自然。
そのためには、なぜその仕事の依頼をしてくれたのか、本当の課題はなんなのかを考えることから始まるのかなと思います。
実際に、この思考ができるだけで仕事が増えていくと感じています。
亀山自身の実感として。
もっとこの考え方が必要だし効果的だと証明できるように、私自身も実績を積み上げていこうと思います。
がんばるぞっと。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴
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