本の“大量虐殺”工場で働くギレンは、『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』
★『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』
ジャン=ポール・ディディエローラン:著 夏目 大:訳
2019年4月17日/ハーパーコリンズ・ジャパン発刊
パリ郊外に住む主人公が、通勤電車で毎朝読書している、話ではなかった。
主人公、ギレン・ヴィニョールは、通勤客を乗せた電車の中で朗読しているのでした。
ドア右の小さな収納式座席に座り、大体10ページ分を下車駅までの20分を使って朗読する。
ギレンが朗読用の紙片を準備しているときに、誰かが咳でもしようものなら、他の乗客