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かんじいさん

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かんじいさんの音楽と本
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ZAZ こんな曇り空の午後には...

この映像で彼女を知った。 アルバムを何枚も聴いた。 こころ、躍った。

かんじい
3年前
35

そうか、ハン・ガンさんかぁ、とディスプレイを眺めながら、ぼくは20年前の村上春樹…

今年も「ノーベル文学賞」の発表があった。 “今年も”って、「ノーベル賞」は毎年あるでしょ…

かんじい
3週間前
99

知らなかった。

いく冊も持っているのに、この作品は知らなかった。 「ニューヨーク・タイムズ」が、”大絶賛…

かんじい
2か月前
84

ばら撒いた金平糖のように、平易で素敵なコトバが、そこここに散らばっている。

タイトルの「鯨オーケストラ」。 「港町のライブハウス」、「ローカルラジオ局」、「ロールキ…

かんじい
4か月前
65

また、『かないくん』を借りてきた。

死ぬ寸前がとても怖かった。 「かないくん」と同じ小学生の頃だった。 どういう訳か、イギリ…

かんじい
5か月前
87

原作を拾い読みする。気になるフレーズ、言葉に出くわしたら本訳本を開いてみる。『青…

今のところ、そんなことは夢のまた夢。精進あるのみ!   翻訳者の岩本正恵さんは、表題の「Wa…

かんじい
7か月前
63

『バースデイ・ストーリーズ』は、村上さんが選んだ十二の短編と村上さん書き下ろしの一作が収録されたアンソロジーだが、村上さんのペンによる作家たちの紹介が、やっぱり“村上さん”で、「訳者あとがき」などどう読んでも逸品のエッセイで、丸ごと、一冊、村上春樹による十三の誕生日物語なのだ。

まったくその存在を知らなかったクレア・キーガンを、図書館のサイトで検索すると『青い野を歩く』と『バースデイ・ストーリーズ』の二冊が現れた。 彼女のことをどうやって知ったのか、どうも思い出せない。たぶん書評系サイトかなんかだったと思うが忘れてしまった。彼女がアイルランドの作家で、アメリカで小説を勉強し、若くして欧米の文学界で高く評価され、今は、都会では暮らせないと、アイルランドの海辺の田舎町で犬と馬と暮らしているらしい、というエピソードに惹かれて検索した次第。 まず、『バー

3ヶ月検診。こいつが、えらくおもしろい!

かんじい
8か月前
55

「ちゃんと読んだのかよ、この唐変木!」

って、どやされることがある。 ときどきだけど、いやぁ、それほど頻繁じゃないけど。 今回は…

かんじい
9か月前
88

「“砂漠の隅っこで帽子をかぶっている靴下が見つかった…”」

韓国のSF短篇集『この世界からは出ていくけれど』の掌編「ブレスシャドー」に出てくるある物質…

かんじい
9か月前
68

もう汚してしまった。

ポカ、ポカ、冬のある日、ぼくの部屋のどこかに消えてしまった『アルジャーノンに花束を』を買…

かんじい
10か月前
73

陽だまりを彩る。

冬の散歩道。 図書館に、一日遅れの本を返す。 潮の香が、ひゅるり通り過ぎてゆく。 かさり…

かんじい
11か月前
63

偉大なる何かに、必ず導かれる時がやってくる、信じてさえいれば。

紙の本、雑誌、書き手、読み手が、あやうい時代。 ”それは、こういうものだから”という概念…

かんじい
1年前
41
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ご近所の花。 あまく薫り、空を飾る。