井上尚弥vs比嘉大吾。井上は想像以上の怪物だった。
どうもNapoptosisです。今回は、新型コロナウイルスと戦う医療従事者や患者を支援するボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」が11日、東京・代々木第一体育館で行われた時のメインイベント、『井上尚弥vs比嘉大吾』について、素人目線で感想を書いていきたいと思います。
時間がなかったものでこの試合しかみていないのですが、凄い試合内容でした。何が凄いのかって、井上が強すぎて凄かった。
今ボクシング界で、1番と言っていいほど名を轟かしている「井上尚弥」選手。以前も↓の記事で書かせていただきました通り、
相変わらずの化け物でした。今回は正式な試合ではなく「スパーリング」という形の内容ですが、両者ともバチバチに行っていました。
1R~2R
なぜ1Rと2Rでタイトルを作ったのか。それはヘッドギア付きのスパーリングだったからです。
1Rは序盤から井上のスピード勝ちで既にステージを井上の空間にしていたようなイメージがありましたね。
そして的確なジャブにノーモーション。何よりも驚いたのが井上は「ガードを全くしないノーガード戦法」をしていたことです。
あの現WBOアジアパシフィックバンタム級王者の比嘉相手にノーガードって凄くないですか。(接近時や多少はガードをあげてましたが大半ノーガードな印象でした)
時にはナジームハメドのような変速ぶりな動きも見せていました。
そしてもろ有効打とも言えるストレートやアッパーを比嘉は食らっていましたがさすが猪突猛進なだけあって退かないですね。
14オンス+ヘッドギアというのもあったと思いますが、本試合だったら終わってたんじゃないですか。
しかし井上だけの攻めではなく、比嘉も攻撃を当てていました…かのように見えましたが大半は首をいなして相殺していたイメージもありましたね。
3R(最終ラウンド)
なんと 最後のラウンドでお互いヘッドギアを外しました。那須川天心VS亀田の時と圧倒的に何か違うワクワク感がありましたね。
本試合のようなゴングが鳴り、最終ラウンドが開幕。相変わらず試合をコントロールしていたのは井上ですね。
また驚いたところがあって、井上はなんとあえて後退しているのです。つまり自らロープを背負に行ったという。
比嘉はインファイトが得意ベースなので前進するしかありません。しかし側から見たらロープを背負わされている井上がピンチ!という捉え方をすると思いますがなんとロープを使ったスウェーバックで見事に避けているのです。あの距離で…
これは正直空いた口が塞がりませんでした。団体は違えど、比嘉選手は同じ階級のチャンピオンです。決して弱い相手ではないし寧ろ今後の日本を代表するであろう強さを持つ比嘉です。
そして的確にアッパー3連発、ストレート、ボディのコンビネーションを足を使い頭を前傾にし、比嘉の動きを絶対に見逃さないという蜘蛛のような洞察力を感じました。
井上贔屓な感想になってしまっているのは申し訳ないですがこれはこう書くことしか自分にはできませんでした。
まとめ
では最後にまとめをしましょう。全体を通しても井上が圧倒しているようにみえ、その上手を抜いていると思われたかもしれません。
が、個人的に井上は本気だったと思います。本気だったからこそあそこまでの余裕と技術の応酬を曝け出すことができたのではないかなと思いました。
そして見せつけられたのは、井上の「引き出しの多さ」です。明らかに今回はチャリティーイベントでしたがこの3Rだけでもここまでできるのか!って今までになかった井上の部分を見ることができたので、ありがとうございますとしか言えませんですわ。
井上は結構足を止めて撃ち合いに応じていたのにも関わらず比嘉の攻撃をあれだけ躱すのは素晴らしいセンスです。以下の記事にも書いてある通り、
「ロープを背負ってもいけるなと肌で感じて、ああいう戦いをした。きょうは自分のことより見てくださるファンがどう感じてくれるか。そこだけだった」
比嘉は井上相手に「挑戦」の気持ちが強かったと思いますが、井上は別視点で戦いのバリエーションに「挑戦」していたと考えると本当にファンからしたら需要のある試合でした。
これぞ真剣勝負でしたね。いつか本当にこの2人で真のタイトルマッチを実現してほしいです。
そして比嘉選手、これを機に数倍強くなって次のリングに上がることかと思われます。これは選手共に成長するいい内容だったのではないかなと思いました。
文章下手くそなのでうまく伝えられてなかったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました!