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あれ、幸せってなんだっけ。

この文章は、社会人1年目にメモとして残していた文章をnoteに転記および一部編集したものです。当時の拙い文章をあまり編集していませんので、ご愛嬌。

「幸せってなんだっけ。」

最近、満員電車に揺られながらそんなことをよく考える。『しあわせ〜って、なんだっけっなんだっけっ〜、ポン酢醤油のあるうちさ〜。』決まって明石家さんまの声が脳内で再生される。

そっか、ポン酢と醤油があればいいのか。ポン酢と醤油があれば幸せなら誰でも幸せになれるな。と、答えがすぐには出ない問いに思考を止める。

幸せってなんだっけ。

9時に出社し、17時には帰る。社会人1年目にしては並程度の給料はもらえているし、残業代は15分単位で出る。そんなホワイトな会社で働いている。でも、心はどこか満たされない。

会社で働き続けて、昇進していき給料が上がり、ある程度の年齢で綺麗な奥さんと結婚し子供が生まれ、都内にマイホームを買ってお気に入りの車も購入する。

そんな人は、世間的には幸せな人として映るだろう。だがしかし、果たしてこれは自分にとって幸せなのだろうか。結局今と同様、どこか心が満たされないのではないだろうか。そんな気がする。

幸せってなんだっけ。

お金をたくさん稼ぐことが幸せなのか。
やりたいことをして働くのが幸せなのか。
結婚して子供を育てることが幸せなのか。
マイホームや車を買うことが幸せなのか。

「あれ、幸せってなんだっけ。」ということで、幸せについてちょっと考えてみた。

1.幸せは、変わっていく。

子供の頃、500円駄菓子が買えれば幸せだった。お年玉で3000円ももらえれば幸せだった。今では同じ条件では決して感じれない幸せが、子供の頃にはあった。

年を重ねるにつれて満足できるレベルは上がり、さらなる幸せを求めるのが人間なのだろう。年齢とともに収入や体の大きさ、経験値、人生の選択肢など前提条件が異なるから、当たり前だ。

子供の頃、親や周りの友達の親くらいしか大人の世界を知らなかった。だから、大学に行って安定した職について、結婚して家や車を所有できれば幸せになれると思っていた。でも、大人になって色々な世界を知ったし、時代も変化した。

戦後はご飯を食べて、生きれることが幸せだっただろう。高度経済成長期では、クレヨンしんちゃんやサザエさんのようなTHE・サラリーマン家庭が幸せの象徴だったのであろう。

現代では最低限の生活が保証され、ものも情報も豊かになり、幸せの象徴となる明確な形はなくなった。だから、十数年後にどんな世の中ができていてどんなことが当たり前になっていて、何が幸せかなんてわからない。

想い描いていた"幸せ"を追い求めるのは良いことだけれども、固執しすぎる必要はまったくなくていいし、時代とともに、人生のステージとともにどんどん変わったとしても全然良いんだ。って、大人になってから気づいた。

2.幸せは、キリがない。

飢餓の人は、もやしたべれるだけで幸せ。
牛丼ばっか食べてる人は、家庭の料理が幸せ。
家庭の料理を食べてる人は、フレンチが幸せ。
フレンチ食べてる人は高級レストランが幸せ。

裏返してみると、

高級レストランに毎日行く人は、普通のフレンチでは満足できない。
フレンチばかり行く人は、家庭料理じゃ満足できない。
家庭料理を日々食べている人は、牛丼ばかりだと満足できない。

幸せを求めることは決して悪いことではないと思う。ただ、幸せを求めすぎて、幸せと感じていたことでは満足できなくなる。

これが、不幸せへの一歩な気がする。

一番美味しいものや一番高いものを食べることが幸せなんじゃなくて、一番美味しいものや一番高いもの知ったとしても、今の状況に感謝し幸せを感じることができる人。その幸せに気づける人。

それが、一番幸せだったりするのかなと思う。

3.幸せは、人によって違う。

年収1000万で自分の好きなことにお金を使えることが幸せという人もいれば、お金があまりなかったとしても子供や奥さんと一緒に生活できることが幸せって人もいると思う。

他の人からしたら『それで幸せなの?』と言われるかもしれない。他人からそんなこと言われると不安になるし、自分は幸せではないのかな?と思ってしまうかもしれない。

でも、幸せは自分で決めるもの。

「逆にこれでも幸せと感じることができる自分、ハッピー!」くらいの感覚でいいはずだ。人間だから他人からの評価が気になるし、承認欲求もあるけど、他人から自分が幸せに見られているかどうかではなく、自分が幸せかどうかに目を向けることが大事なんだと思う。

人の幸せをバカにする権利は誰にもないし、色々な幸せがあっていい。小さい頃から学校で勉強や能力などで他人と比較して生きてきたけれども、そもそも幸せは他人と比較するものではない

つまり、"幸せ”とは。

自分の中でも、時とともに変わって良いもの
求め続けるものではなく、気づくもの
人によって違うものであり、自分が決めるもの

そう思えるようになってから「幸せだなぁ。」と感じれる機会が自然と増えた。さらに、以前より生きるのが楽になった。そんな気がする。

現代には、幸せの答えはない。
そして、幸せになる権利は誰にだってある。

と、幸せについての自分の中での理解度は深まったものの、いざ自分の幸せを言語化しようと思うと難しいものだ。

皆さんにとって”幸せ”って、なんですか?


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