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変えたい常識シリーズ「内股歩きは悪い?」

【内股歩き】

子どもの頃内股歩きで親に注意されて直したという経験のある人は多いでしょう。

つま先同士が当たって嫌だった。へんな歩き方だよって言われて意識してつま先を外向きにして歩くようにした。

でも、身長が止まる16歳前後で骨格は決まってしまうので、それ以降に内股を修正しようと思っても骨格は変わらないので、体に無理をさせることになるんです。

骨格と姿勢の不一致による歪みが原因の扁平足、膝痛も多数存在します。

内股の骨格の人にとっては内股が正常なんです。そこ理解して欲しいですね。


【前捻角】

股関節を構成する大腿骨の頚部には「前捻角」という捻じれがあります。多くの方は15〜20°という角度なのですが、これがとっても強い人がいます。

中には60°近くの人も。約3倍ですよね。

詳細は省きますが、この角度が強いと内股になります。つまり、この角度が強い方にとっての正常なつま先の向きは、内股となります。

前捻角の強い方にとって、つま先が外というのは、一般的な方にとってチャップリンのように凄く外に回している異常な状態と言えます。

また、人によってこの前捻角に左右差がある方もいます。僕もそうなんですが、そうすると、立っている時のつま先の向きは左右異なります。僕の場合、左はパラレル、右はtoe-outです。歩く時もそうです。

でもこれが僕にとっての正常なんです。

人は勝手に左右差はないものだと、ない方がいいのだと決めつけてしまいます。


【個性を知る】

歩く時や立っている時のつま先の向きには個性があります。つまり各自の前捻角に依存するということです。

つま先の向きは平行とか、やや外とかいうのはあくまでもそういう方が多いという話であって、それが正常ということではありません。もちろん、大多数は前捻角は約20°で、つま先が約7°外向きが一般的です。

でも特に日本人は前捻角のばらつきがとても大きい民族です。

おそらく横座り割座などの生活習慣が影響していると思います。

成長が止まってからは、自分の個性に会う生活スタイルや動作方法が必要です。自分の骨格を無視した動き方や姿勢は、体を壊す方向へ向かわせます。

この個性を知るためには、専門家によるアセスメント(評価)が必要です。前捻角に関しては、僕は「予防運動アドバイザー」と「脚の長さコーディネーター」、そして「ファンクショナルローラーピラティス インストラクター」という専門家を養成しています。

お近くにその専門家がいたら相談してください。もちろん僕の主催する「タクトエイト」でも相談をお受けします。

歩き方は個性そのものです。何となく修正するのではなく、骨格をしっかり評価できる専門家に相談してもらいたいですね。

前捻角を修正するなら明確な指針はないのですが10歳前後が限界じゃないでしょうか。つまり幼少期に内股にさせないという予防が一番大切です。

成長が止まっていまったら、自分の骨格に合った歩きが重要です。

自分の本来の方法に戻るだけで、解消する悩みは実は沢山あります。知って欲しいなぁこの事実。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。