『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は傑作である
この映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』はアメリカ・日本共に評判が悪く興行成績も振るわないそうだ。それで観るのをためらってる方も多そうだけど、僕は好きです。なのでnoteでもう一度取り上げます。観た方がいい(ほんの少しネタバレ有)。
続編ということで、前作のファンは、あの狂気に満ち溢れたジョーカーによって街を再び混乱に陥るストーリーを期待したのだろうか。それをまた描いても仕方ないしね。これは、ジョーカーがアーサー・フレックに還ってゆく物語。
そこにジョーカー信者のリー(レディー・ガガ)が登場する。
製作者たちの予想を遥かに上回った反響となった、危険人物『ジョーカー』を終わらせる必要があったのだと思う。なので、この全く違ったアプローチは正解と思う。
そこで重要な要素として音楽が使われている。ミュージカル仕立てになったことへの批判や疑問も多く見られるが、流れる曲には全て意味があり(特に歌詞)、この演出には必然性がある。
サントラでのアーサー役ホアキン・フェニックスと、リー役レディー・ガガの歌唱は全て美しい。
リーはジョーカーに恋したのだが、アーサーに戻ったことでその関係は終わってしまう。余りに切ない。
また後半さりげなく、ビリー・ジョエルの"My Life"が流れるが、この使われ方が実に良い。前作でのクリームの"Sunshine Of Your Love"を思い出した。あれも効果的だったし、この辺のクラシック・ロック挿入のセンス、好きだなぁ。前作から続く“That's Life“と同じくらい重要曲である。
前に投稿した時はガガ様推し全開だった。
マジで素晴らしい映画なのでネガティブな評判に惑わされずに観て欲しいです。
いつも共感出来る映画レビューの、こちらのチャンネルでも高評価です
my note #175