鈴木祥子『青い空の音符』
『青い空の音符』
鈴木祥子 アルバム『Long Long Way Home』収録(1990)
作詞 大貫妙子
作曲 鈴木祥子
鈴木祥子さんの「青い空の音符」という曲が昔から好きである。1990年のアルバム「Long Long Way Home」に入っている。作詞は大貫妙子さん。僕にとって邦楽女性ボーカルの2トップによる作品だ(ちなみに3人選べと言われたら宇多田ヒカル)。
主人公の女の子は恋人の故郷を訪ねようとして地図を見ながらバスを待っている。まさに「女の子」という感じだ。でもその人との関係はどうも終わってしまったようだ(もしくは終わろうとしている)。
あの日言えなかった気持ち
とどけたい
という満たされない感情がまだ残っている。言えないままピリオドすら打てず時が過ぎてしまう事って、恋愛だけじゃなくてもあるんじゃないだろうか。そして一番好きなのは
迷いながら
おとなになってゆく時がきても
それはあきらめることじゃない
悲しみを
うけとめること
というライン。おとなになるというのは、うけとめることなのだ、と。「うけいれる」ことは出来なくても「うけとめる」ことは出来る・・・。「おとなになる」どころか、老人に近い年齢になった今でも共感する部分だ。「窓に広がる 夏の色」と歌われ季節が夏だと分かる。揺れ動く感情と切なさ、バスの窓から見える青い海。悲しくも美しい、永遠の少女性が描かれたmy sweet song。
my note #155
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