有名なロゴを、よせばいいのに勝手にリデザイン。(Apple編)
こんにちは、ブランディングプランナーの磯野と申します。
今回はうちの会社の新人デザイナー。ちはるくんの協力を得て、記事を作っていきたいと思います。
今回はなんと、あのiPhone、Macで有名な「Apple」のロゴマークを、自由な発想で、ちはるくんがリデザインしてみた!って無謀な企画です。
Appleはデザイナーにも馴染みが深いし、ちはるくんもAppleユーザーなので気合い入ったデザインをしてくれると思います。
まず、ロゴデザインをちはるくんにお願いするにあたって、Appleのイメージを2人でディスカッションしました。「スタイリッシュでシンプルなデザイン」「直感的で使いやすい操作性」「徹底して無駄を省いたUIデザイン」などなど。。。これを元に、複数案、ちはるくんにデザインしてもらいました。
で、できたのがこちら。まず一案目。
ちはるくん「Appleの限界まで削ぎ落としたデザインの概念を、限界まで薄ーく剥いたりんごの皮で表現しました!!」
私「皮だね・・」
ちはるくん「皮ですね!!」
私「なるほど。。いや。。肝心の中身の方は?。。」
ちはるくん「・・ゴミ箱でしょうか」
私「うん。そうだね。デザインの方向性の前に、お腹空いたんで、まずはこの皮の方を生ゴミへ出していただいて、ぜひ、中身を私は食べたい。。」
では、次!!
ちはるくん「一口サイズ。うさぎりんごです。どんなユーザーでも一口で食べやすい形で、かつ。かわいらしいデザイン性。ついピクニックでお弁当に入れたくなるデザインをイメージしました。」
私「おっと。なんとなく来そうな予感はしてたけど。。確かにAppleが八百屋なら、あ。気が利いてる!! てなるよね・・」
ちはるくん「いつもお弁当に入ってました。この一手間が素晴らしい。母は偉大です。」
私「確かに母は偉大だ。。ただ。ロゴにしてしまうと。りんごなのか?うさちゃんなのか?の認知も不安なフォルムだね。。言われれば、まあ。とわかる感じ。。ま。以前のロゴよりは母の愛は感じるかな。。」
よし次!! がんばれちはるくん!!
ちはるくん「機能性を小さく薄いボディーにぎっちり詰め込んでるiPhoneやMacBook Airをイメージして、たくさんのリンゴを限界まで甘ーく煮詰めたりんごジャムをロゴに表現しました。。僕はパンに塗って食べるのが好きでおすすめです!!」
私「もうここまで来ると、りんごの原型は消えたね。。もはやパンが主役になってる。。。そして。。ちはるくん。君の食の好みは1ミリも聞いてない。。。」
次!! ラスト!! 張り切って行ってみよう!!
私「ん?どこかでみたような?なんだっけこれ?」
ちはるくん「そうです!! マックに行くと僕は必ず頼む、みんな大好きなアップルパイです!!
私「それだ!! すっきりした。ありがとう!!」
ちはるくん「はい!!! どんなユーザーからも好かれるイメージで制作しました!!」
私「もはやどこから突っ込んでいいのか。。。マック違いでややこしいし。。パイはもはやAppleからはるか遠く離れてしまった。。そもそも私はアップルパイはマックでは買わないし・・・ただ。ゆげの表現が、「出来立て」を感じれて食欲をそそるね・・」
以上です。。
結論。やっぱりAppleのロゴは完成されている。。
なんて当然の結論ではありますが、あらためて見ても、Appleのロゴは完成されてますね。シンプルかつ温かみがあり、他社との差別化もできている。Appleのロゴをデザインしたロブ・ジャノフ氏は、制作して40年経った今でもこのロゴを上回るものはないと、語るのも理解できます。
りんごのかじられたあとも、「ほかの果物と誤解されず、リンゴだとひと目で分かるようにしたかったから」とジャノフ氏は話していますが、普遍的なシンプルなりんごのシルエットより、かじられた跡をつけることで、少しばかりの「異質感」を残し、ロゴに個性を加えています。
今、アパレルでも家電、雑貨でもロゴなし。が求められている風潮はあります。変なロゴマークがついた服を着るなら、むしろ無い方がスタイリッシュでかっこいい。今、売上好調な無印良品が良い例ですね。。
以前、Amazonで電気ケトルを検索したとき、「ボディーの色がかっこいいけど、ロゴが邪魔だから削り取った」などというデザイナーの心臓が止まりそうなこともレビューに書いてありました。
これは、ロゴ制作者からすると少し耳が痛い話ではありますが、同時に質の良いマークが残ると言う良い流れであり、制作者からするとユーザーがつけたいと思うデザインを作ることはチャレンジングなことです。
私たちデザイナーもロブ・ジャノフが語るように40年以上もユーザーに愛されるロゴマークを作り続けたいものです。
ココナラでブランディングプランニングを元にしたロゴマーク制作を行なっております。
ブランディングを元にデザイン業務をやらせていただいています。
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