サーキュラーエコノミーを調べた。そしたら、タダ程怖いものないって知った話
世の中タダ程怖いものはないって言うけど
久しぶりに投稿…タダがこんなに怖いものって教えてくれたサーキュラーエコノミーのはなし…
経済財と自由財って何??
人々が自分の近くの川(誰のものでもない)から生活用水、農業用水などを好きなだけ、取水できる場合や、通常の生活における空気を考えると、それらは人間の生活にとって生理的・その他の用途に不可欠であっても、稀少とは言えない存在であるといえる。こうした財を自由財(free goods)と呼ぶ。これに対して稀少とみなされる財を経済財(economic goods)とよぶ。《慶応大学経済学部web econより》
自由財って本当に自由財??
これは、資源配分の効率性の観点から分類される、自由財と経済財の定義である。ある瞬間において稀少性を判断し、経済的な価値を判断している分類方法であり、時間という概念を無視した考え方だ。例えば、誰のものでもない川の水は存在するが、その水を自然のキャパシティを超える量使えば将来的に川に水か枯渇し生態系に大きな影響を与える。時間軸の進行が生活を破壊するものとなる。その状態では水の需要は最大限となりどんな対価を支払っても欲しいものとなる。つまり時間軸を考えると需要と供給のバランスが180度変化し、水の価値が上がるだけでは終わらず、水というかけがえのない資産が二度と戻ってこない状態となるのである。
自由財って考えが起こした悲劇
カザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖「アラル海」。かつて日本の東北地方とほぼ同じ湖面積があった世界第4位の大湖が、わずか半世紀で10分の1にまで干上がってしまった。旧ソ連時代に行われた、持続できないほど無謀な水資源計画のつけだ。乾いた湖底から塩混じりの砂が町村を襲う。漁村は次々と荒廃。建物は砂で埋まり、健康被害も出ている。人々の暮らしが脅かされている。《朝日新聞 地球異変 アラル海―20世紀最大の環境破壊》
サーキュラーエコノミーの経済学的本質
リニアエコノミー視点のこのような開発が、環境破壊・地球温暖化などを引き起こし、地球はこのままだと、我々の住める環境からほど遠いものとなると言われている。今、産業革命の時代から受け継がれてきた経済という考え方の転換期に差し掛かっている。昨今、経済の考え方にサスティナブルという時間軸を加え、将来の自由財の枯渇という需要にもコストを支払う必要が取りざたされている。今、充足しているかだけではなく、将来にわたってそのものが充足し続けるか。充足し続けるためには必要なコストを考えると、自由財を含む人間の生活に必要なあらゆるものに対価を支払う経済の仕組みが必要だ。その将来にわたる時間軸を考えた経済の仕組みがサーキュラーエコノミーである。
自由財を許さないサーキュラーエコノミー
つまり、サーキュラーエコノミーとは循環という時間軸をプラスした需要を考える経済の考え方であり、循環を考えるがゆえに自由財の存在を許さない仕組みなのである。
今日もかわいい写真を借りちゃった!!!ありがとう!!!