未来の魚って?(代替食)
日経新聞で代替食の特集があった。
内容は、プラントベースの食品を紹介するもの。
20年の年末の特集↓から、具体的な選択肢が増えてきてるって感じがする。
記事中にある代替食品の代替先としては、魚肉⇒大豆(豆腐・おから)、魚肉⇒こんにゃく粉、卵⇒大豆(豆乳)、肉⇒大豆・牛乳⇒豆乳、小麦粉⇒米粉魚肉⇒大豆(豆腐・おから)、魚肉⇒こんにゃく粉、卵⇒大豆(豆乳)、肉⇒大豆、牛乳⇒豆乳、小麦粉⇒米、魚卵⇒海藻等、スープのだし⇒野菜や昆布
タンパク質と穀物を代替して、環境負荷の軽減、食糧危機への備えを考えてるのかな。アレルギー対応とかヴィーガン対応とか、消費者の事情に応じた切り口での展開もあるのね。
早速、記事の中にあるあづまフーズさんの「まるで魚」を取り寄せてみました。
見た目はマジで魚・・・筋の再現がすごい!
以下上から「まるでサーモン」「まるでマグロ」「まるでイカ」です。
一括表示を見るとこういう風にやってるのか~というイメージが付くのだけど、開発中の商品だし、気になる方は購入してみてください・・・(私は関係者じゃないけど)
味はこんにゃくです。しかし見た目には刺身っぽいですね。
シンプルに切って食べてしまったけど、刺身こんにゃくですね・・・。
食に制限のある方に、食の楽しみを提供できそう。
魚への代替という考えでいくと、例えばマグロの酸味と風味、パンチのある旨み。サーモンの脂の甘さととろける食感。いかの弾力のある食感、噛むとねっとりとする甘さのあるうまみ。みたいな長所の再現は、もちろん別物です。
ちなみにこの記事にはないけど、いちまさ蒲鉾さんの「ネクストシーフード うに風味」も過去に取り寄せてみました。
こちらは驚くことにちょっとウニっぽい。加熱すると、加熱したうにっぽさが増して不思議な感じ。パスタにすると結構頭が混乱しました。
個人的に新しい食べ物大好き人間ですので、次は特集にも出てる、代替うなぎを食べてみたい・・・!
ちなみにフードテック的なニュースは最近特に増えてる。
年末商戦×代替肉はびっくりしたなぁ。
魚業界の端くれにいる身からすると、「人口魚」「代替魚」「培養魚」はこれからも参入もあって話題になりそう。
「スシローがクロマグロのトロを作る」っていうのは、イメージしやすいし、SDGs的な潮流的に、納得感もありそう。
日経のアワードを培養エビのスタートアップが受賞したり、NHKで培養サーモンがニュースになったり。
僕はフードテックを受容する方(ゲノム編集魚も食べてみたし)なのですが、食に関しては保守的な消費者が多い日本で、どこまで技術ファーストな食品が受け入れられるか?はまだ疑問です。
そのうち、何を食べられるか選べなくなる未来も十分に考えられます(というかたぶんくる)ので、代替するものがおいしくなっていると、QOL的にはいいんだろうなぁ・・・。
この手の代替食のニュースを見ると、子供のころに呼んだ「火の鳥 太陽篇」でゴキブリを養殖してたディストピアな話を思い出すんですよね・・・(気分を悪くしたらすみません)
栄養素としてモノを摂取するか、食を楽しんでいくか。
後者がいいけど、岐路に立ってるんだよなぁ、今。
と、思いを巡らせることの多い昨今です。
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