他人を評価する仕事
僕は研修会社に勤めている。
研修会社?と頭にはてなが浮かぶ方も多いのではないだろうか。
研修会社とはいわゆる社会人向けにビジネスのHOWTOを教えている会社だ。
中でも私たちは企業の新入社員向けにビジネスの基礎を教えるのが得意だ。
研修が終わるとどの研修会社もやるかもしれないが、
フィードバックという仕事を行う。
フィードバックとは、研修を受けてくれた方の会社の人事や上司、社長に向けて『御社の受講生ってこういう感じですよー』と伝えに行く仕事。
今日も僕はお客様にフィードバックに行ってきた。
そして僕は今日、このフィードバックという仕事に疑問を感じた。
人をこんな風に僕が評価をして決めつけても良いのだろうか。
たしかに、僕はプロとして研修を採用してくれた会社に報告をすることが正義だと思っている。
問題なのはフィードバックの中身だ。
ぼやっとした事を言っても相手のためにならない。
かといってこの人の課題は〇〇で危険ですね。
なんてストレートに発言するのも一見正義に見えるが、
考えてみてほしい。
研修でたまにしか会ってない僕より人事さん、あなたの方がよく知っているはずでしょ?
って思う。
それでもこのフィードバック、すごく喜ばれるんです。
そこには3つ要因かあるのではないかと思う。
1.会社では見れない姿を知れる。
2.そもそも部下を見ていない
3.それっぽい事を言うからプロとしての意見を欲しい
(もしくは、部下の見方がわからない
まずは、1は会社で見れない姿を知って何になる?
仕事しっかりやってるからいいじゃん。
その人の人間性の根底を知る方法はどちらかというと研修ではない。なぜなら、研修会場でも取り繕うから
2は論外で3に関してはなんとなくという回答とあまり変わらない。
ここで僕は1.3は除いて企業の課題として
2をやはり改善しないといくらフィードバックしても、、というのが想いにある。
僕たちも研修会社とはいえ、完璧ではない。
だから、プロの目線とはいえ間違えることもある。
ただ、上司が部下をきちんと見ているか、見ていないかの判別は弊社の新卒でも判別がつく。
よって僕たちのフィードバックは他の会社とは違う
方式をとることにした。
それは研修の態度や受講姿勢を伝えるのではない。
あくまで現場でのマネジメント状況に茶々をいれるフィードバック。
いや、君にそんなこと言われる筋合いはないよ
って思われる方もいるかもしれない。
でもこれが研修会社としての正義だと信じて進んでいく。