魔女狩りじゃい!20SEP20
たばこ追放は魔女狩りである。これが僕の説。たばこは健康に悪いという。しかしや、他の食べ物の中にだってどれけいらんものが入っているか分かりゃしない。水にだって入っているでしょう。たばこだけに目クジラ立てるのは、まったくおかしいよ。(開高健)
こんばんは!ナオです。
今日は、『もうすぐ絶滅するという煙草について』という本を拝読しました。
かくいう私は喫煙者ではないのですが、この本には、42人の喫煙者の煙草への愛が凝縮されていました。主な著者は、芥川龍之介、あさのあつこ、筒井康隆、夏目漱石。煙草の良さについて、延々と浴びせてくれました。なんだか、煙にハイになったような感情です。吸ったことないのに。
なぜそんなことをしたのか?
ということなのですが、私は今日のTEDの話題に、ドラッグについて触れたかったためです。ここで誤解を解きたいのは、私は、煙草≠ドラッグという解釈です。大麻、覚醒剤が法律で禁止されている日本において、煙草は許されて販売されています。しかし、許されているのに、彼らを迫害するような社会になっていると感じます。例えば、条例で禁止したり。ドラッグ=悪というイメージを教育されて育ったため、危険ドラッグと覚醒剤の違いが分からない日本人は多数なのではないでしょうか(私含め)。
私は、決してホリエモンさんの肩を持つ訳ではありませんが、このツイートの様に、「ドラッグ」と話題に出すだけで、このような、頭から否定するような反応をする日本人は少なくないのではないでしょうか。
(日本医療製作機構2017世論調査報告「https://hgpi.org/wp-content/uploads/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E8%AB%96%E8%AA%BF%E6%9F%BB2017.pdf」より引用。)
この様な「悪」というイメージと混在して、社会的に煙草もドラッグ同様の様な扱いにして思考停止している様に感じます。
その為、改めてニュートラルな視点を整理したいと考え、まずは現在の日本で許されている煙草について知ろう!ということで、この『もうすぐ絶滅するという煙草について』という本を手に取ったのであります。
前置きが長くなりましたが、今回は、煙草、砂糖、飲酒のそれぞれとドラッグについて比較しながら考察していきます。
🔻ドラッグ×ドラッグ
ここで、今日のTEDが登場です。
彼は、ドラッグは絶対に使うな!!!と17分間主張しています。
そもそも、ドラッグの種類はこんなにあります。危険ドラッグに限定しなければ、もっと無数に。
彼は、そのすべてにおいて使うな!!!と熱弁しています。
なぜ、喫煙や飲酒は良くて、ドラッグは違法なのでしょうか?
それは、精神的に自立できないからと彼は主張しています。
特に、若者への発達に影響がある為、吸うとしても60-70-80-歳の発達した大人のみが嗜むべきだ、と。もしくは、余命が分かっていて、最後に家族と過ごす時間を軽減するために使用されるべきだ、と。
(「http://mugentoyugen.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-b944.html」より。)
確かに、生物学的に脳へ影響があるとされていますが、その様な影響のあるものは、ドラッグだけなのでしょうか。
🔻煙草×ドラッグ
煙草は、日本で合法です。煙草を吸うと、その煙により肺、脳へ悪影響があり、ガンになる確率が大幅に高まります。
(NIKKEIヘルスup 「https://style.nikkei.com/article/DGXMZO08006770U6A001C1000000/」より。)
しかし、そこまでして吸う理由は何なのでしょうか。
『もうすぐ絶滅するという煙草について』を読んでいて、気づいたことがあります。それは、煙草を嗜む理由は、1つではないということです。ストレスを軽減させるため、食後の嗜好品として、コミュニケーションの手段として、反社会的な精神を満たすためとして、さらに、自分の時間として設けるためなど。
さらには、非喫煙者は、ストレスを感じないから煙草が要らないのだ、などと辛辣な主張もありました。
確かに、私はストレスを溜め込まないことが出来るので、カラッポです。
しかし、これは非喫煙者の方全員に当てはまる訳では無いので、何とも言えませんが。
🔻砂糖=ドラッグ
たばこ追放は魔女狩りである。これが僕の説。たばこは健康に悪いという。しかしや、他の食べ物の中にだってどれけいらんものが入っているか分かりゃしない。水にだって入っているでしょう。たばこだけに目クジラ立てるのは、まったくおかしいよ。(開高健)
この文が、非喫煙者の私にでも伝わるように特に強く説得してきました。
(5分くらいのTEDです。)
このTEDにもあったのですが、砂糖を続けて摂取していると、ドーパミンがずっと出ている状態になってしまうため、機能的に砂糖はドラッグだという主張があります。
確かに、砂糖の摂取過多は毒です。これは砂糖に限りませんが、特に砂糖はその効果が高いです。特に、現在の日本は、コンビニスイーツや、嗜好にこだわったマーケットにより、知らないうちに私達は砂糖を毎日摂取しています。私は一度、1か月間砂糖を断とうとしたのですが、2週間でダメでした。禁断症状です。
ひょっとすると、私が卑しいだけで、本当に100%砂糖を避ける方法があるのかもしれません。しかし、さらに言うと、お菓子は意識的に避けられましたが、調味料やパウチ食品には添加物として必ず砂糖が入っていたので、100%砂糖を断つのはほぼ不可能でした。
何が言いたいのか、というと、危険ドラッグは分かり易く人体に影響するので、禁止されています。これは自明です。しかし、砂糖をはじめとする嗜好品としての添加物は、考えずに摂取していると「ドラッグ」として機能し得ます。
毎日アイスやスイーツを摂取しながら、ドラッグはおかしいと考えるのは、確かにおかしいかもしれません。将来、ドラッグや煙草同様に砂糖も迫害される社会が来たときに、貴方は砂糖をやめられますか?
🔻飲酒×ドラッグ
他の方のYouTubeを例として勝手に引用しているのですが、勝手に貼っても良かったのでしょうか。特に、今回はセンシティブな内容なので、ひょっとするとここに貼ってはいけなかったかもしれません。そうであれば、この記事はいずれ消されるかも、
というリスクを抱えながら、この問題について考えました。
この方の意見を伺うと、確かに、ドラッグはダメで飲酒は幾らでも許される、という風潮自体が問題なのかもしれません。国内だけでなく、ドラッグの使用許可がされている州のことについて調べてみました。
米国では、アラスカ州、カリフォルニア州、コロラド州、メイン州、マサチューセッツ州、ネバダ州、オレゴン州、ワシントン州、ワシントンD.C.で合法です。欧州では、ベルギー、ポルトガル、スペイン、チェコ、オランダが合法です。
では、合法な国と違法な国で、犯罪件数に違いはあるのでしょうか?
🔻犯罪件数×ドラッグ
・日本 約80万件 (警察庁HP「」より。)
・ワシントンD.C. 約4万件(「https://www.neighborhoodscout.com/dc/washington/crime」より。)
・ベルギー 約80万件 (大使館HP「https://www.be.emb-japan.go.jp/files/000559368.pdf」より。)
・ポルトガル 約30万件 (外務省HP「https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_174.html」より。)
・スペイン 約200万件 (外務省HP「https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_161.html」より。)
・チェコ 約20万件 (外務省HP「https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_163.html」より。)
・オランダ 約100万件 (在オランダ大使館HP「https://www.nl.emb-japan.go.jp/j/consulate/anzen_joho_2015_january_march.html」より。)
こうして日本と合法の国・州を比べてみると、ドラッグの使用と犯罪件数の相関は弱いような印象があります。勿論、各国・州の総人口が違うことや、銃の使用の規制の違いということもありますが、それらを無視してもこの数字である日本は、果たして安全でしょうか。
いかがでしたでしょうか。
これを機会に、何か自分が知らないうちに依存していることに気づき、自分がいずれ魔女狩りに遭うかもしれない可能性について考えて頂けたら幸いです。私、砂糖を辞められるかしら?
長くなってしまいましたが、では、本日は、この辺で。
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