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9年ぶりにジェルバ島へ行く 2

ラマダンが明けた。
お祝いの開始。
本当に久しぶりのラマダンとお祝い。

お世話になっているネジーバの親族たちにこれまでのように挨拶しまくり、一緒にご飯を食べ、、を想像していたが、実際はかなり縮小された挨拶のやりとりと、食事も盛大に、という類ではないように感じた。
以前は盛大に!!という雰囲気だった記憶があったのだけど。

伝統菓子のなかにマカロンもあったり、昔に比べての変化もちょくちょくみられたし、みんなのおしゃべりは止まらず、笑顔もあったので一安心。

10年前に娘を亡くしたネジーバ。
美しく、人を愉快にさせる器量良し、ハッピーパーソンなリムを今も想い続けて、父であるブラヒムはあの日から家に閉じこもっていて親族への挨拶にもでかけなくなっていた。

ブラヒムはとても紳士で格好良く、今もステキな男性だ。でもいつもひとりで過ごすようになっていて、亡くなったリムがこれでは心配してずっと気にかけていないと行けないのではないか、と思うほど。。
ネジーバはそんな夫を想い、泣く。
泣くことはダメだといわれる地域社会の中で、それでも悲しみは止まらないから泣く。
でもそれが当たり前の姿なんじゃないかと思うのだ。

10年経ち、人も変わったジェルバ島。
通りすがりの挨拶もかなりなくなっていた。
コロナの影響もあるかと思う。

一抹の寂しさを覚えながらも、日本も同じで殺伐としているよな、と思う。

世界はどこへ向かうのだろうと考えてしまう。

とりあえず、明日はスークに久しぶりにいってみようか!という気持ちになった。

続く。

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