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9年ぶりにジェルバ島へ行く  4

わたしがかつて、ジェルバ島で一番リラックスできる場所、ジェルバ島南部のゲララへ行ってきた。

島の中でもわりと高台から海を望める。
ゲララの博物館横のカフェの窓から見える海に癒される。

ここにはかつて、日頃の外国人としての生活に疲れたり、人間関係に疲れた時に癒されに来ていた。

本日は読書にふけり、カフェでひとり、ゆっくりと過ごしていた。

時々、窓から海を眺めて。

行きはタクシーが高値だったから、帰りはバスにしたら値段が14分の1だったのでびっくり!

タクシーは高くなったが、🚌バスの値段は据え置き。

バス停には、私の好きなゲララの女性たちが。

いつもなら、ゲララの女性は伝統服にヒジャーブという布を頭からまとい、その上に麦わら帽子を被っているものだが、彼女たちは違う。

真っ白い布をまとい、ひとりはなぜか胸の辺りにティッシュを下げていた。なぜ??

理由を聞くと、『今から亡くなった人がいるからお葬式にいくのでね、ティッシュがいるのよ』と。

そういえば、お年寄りの女性4人組はタクシーで走り去ったが、彼女たちも胸の辺りにティッシュを下げていたっけ。

彼女たちは私と初対面だったけど、当たり前のように質問に答えてくれて、当たり前のように話しをしてくれて。

ゲララ特有なのかなあ?外国人、として扱われた感じが全くしなかったのに好感が持てたし、さりげなさが好きだな、と思った。

いきなり私の胸に、なんだかこんなこと書くと恥ずかしくなるが、

『ここが私のアナザースカイ、チュニジアのジェルバ島、ゲララです!!』

と叫び出したくなった。

ゲララの博物館。私にとってはここは海の見える憩いの場だが、地元民にとっては、ツーリストの行く場所。あまり地元民は来ない。


ジェルバに来て良かったなあ。

ゲララにきたら、心が晴れた。

見知らぬ人々と語り、笑い、人生のほんの一片を見聞きし、自分がただ、漂っているだけの旅人なのだとふんわり思い出す。

だけど心地良くここにいられるのは、人々がほんとに優しいからだ。

人として大事なことはなにか。

いろんなことが進歩していたが、それでも、人々の親切心やあたたかさなどは、昔と全然変わっていない。

一方で、みんなの人生がかなり色々あるのも聞いている。

それは日本人も変わらないし、世界のどこにいても同じなのだろう。程度の差はたしかにあるけれど。

地元民同様に振る舞い、暮らし、私の満足感は満たされている。

でもまだ、会えていない人たちがいる。

行きたい場所がもうひとつある。

それはまた、叶えてからここに記します。


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