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旅びとと本 〜杉村三郎シリーズ〜
別に旅の話ではない。
でも。タイトルを見てるだけではどんな話かわからない。
だから正直、迷った。
そこでGoogle先生で調べたりして内容のあらすじ確認。
今から10年以上も前に、いとこから貸してもらった、『somebody 誰か』 という小説からのシリーズものだとわかった。
興奮した。なぜなら、その、『誰か』という小説がその時の自分にはあまりに面白く、もっとこの物語を読みたい!!!と痛烈に感じたことを思い出したからだ。
そんな痛烈に感じた想い、忘れてしまうものなんだなあ、、たかだか10何年くらいで。
そんな自分にもショックだったが、まあ、それは置いといて。
あまりの分厚いハードカバーっぷりに正直、持ち帰るのも重そうだな、、読むたびに持ち上げるのか、、などため息のでる憂鬱感が事前になくもなかったが、せっかくの無職ゆとりタイム。こういったことに活用してみよう。そしてあの頃のように果たして自分、ぐぐっと物語に入り込み、もっと読みたい衝動に駆られるのか。痛烈に、楽しめるのか。
それも試してみたかった。
なにせ、無料だしね、、、♪
てことで、4月に入ってから読書タイムでほぼ毎日を過ごして来たが、旅、というところから外れて今回はミステリー小説の分野へ。
、、とおもったのだけど。
読んでみたらこの、杉村三郎さんの探偵ワールドに引き込まれ、ある意味、旅、をさせてもらったような感じがしている。
なんとも親近感を持ってしまう主人公、杉村三郎。そして、ヒトゴロシ、とかの生々しいシーンがあはわけではなく、かといってそんな内容がないわけでもないけれど、人間関係のなかでの、法律や警察ではどうにもならないような出来事や、このシリーズの2巻目の、『名もなき毒』でもあるように、名前はないが毒のあるやり口、をしてしまう人が登場し、大袈裟にはされないレベル、でも犯罪スレスレレベルのものが、一般的な目線で描かれているところにやはり、10年以上経っても面白く、親近感が沸き、どうなるんだろうという気持ちでページをめくり続けることになった。
つまり、結論、面白かった、
分厚いハードカバーの重さはたしかにあったけど、無職ならでは。暇だし、持ち運びつつ、ある時は自宅、またある時は公園、などなど人気のないところを探して読み耽っていた。
実はこのシリーズ、小泉孝太郎主演でいっときドラマ化されていたのを知っている。でもこの2冊は違うかもしれないが、そのドラマのタイトルは、『ペテロの葬列』
これは上下巻なのだけど、杉村三郎さんの人生が変わる原因が描かれているようなのだ。
これはまだ読んでいない。
なので、図書館にいって後付けにはなるが、ペテロの葬列の上下巻を借りてまた、楽しい読書タイムに耽ろうかと思っている。
面白いから、こんなに分厚いのに3日とかからず読んでしまう。
読んでいる時は、自分のこころは主人公とともにあるような気がしてくる。
そういう意味では、やはり今回の読書も、『旅』してきたような爽やかな感じもするのである。
※ 『希望荘』、『昨日がなければ明日もない』 計2冊、読了の話。