【出会い②】
名前を伏せていたビールが「晴れ風」だと知ったのは名古屋駅での無料配布イベントだった。
すれ違う人の大半はその缶を手に持っていた。
いつもなら、(並ぼうかな)とちょっと考えてしまうところだ。
でも今は、ヱビスのシトラスブランが1番好きなビールになったばかりの私。
その時は全く気にもならなかった。
数日後。
近所のマックスバリュで仕事帰りにお買い物。
残念ながらヱビスのシトラスブランは販売していなかった。
目に入ってきた『ターコイズブルー』
一新に並んだ商品の棚は爽やかな空間だった。
(あ、晴れ風だ)
自然と手をのばしていた。
私はこの缶の色が好きなのだ。
ターコイズブルーをそっとカゴの中へいれた。
好きな色は味も裏切らないのか、
キリンの中では1番搾りが1番好きだったけれど
最初の一口で「晴れ風」になった。
飲みやすい、飲みやすい、飲みやすい。
軽くて、軽くて、ふわふわ〜。
爽やかな粒子がサラサラのどを通ってゆく…
久しぶりにビールが美味しいと思った2本。
出会い①のヱビス「シトラスブラン」と
出会い②のキリンの「晴れ風」
「フルーティや爽やかなビールは邪道」だと思っていたあの頃の私へ教えたい。
美味しさって、年齢とともに新しい世界を広げてくれるものだよ。
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