相棒。
「互換性がないですね…」
Windows7の事だ。
会社でメインとしての機能はないものの
使い勝手がよく、壊れなかった。
調子良くサブ的な業務で今まで使っていたが
先日替えた最新の複合機と相性が悪いらしい。
この先のことも考えて、PCを新調しなければならなくなった。
こんな時に限って、私がどうのこうの考える前に
全ての手筈があっという間に整ってしまった。
わかる。
仰ることも、この流れの意味も、理解はできる。
でもね。
上司の無茶振り資料を仕上げてくれたり、
休日出勤を共に働いてくれたり、
くだらん独り言を聞いてくれたり、
凹んでいる私にありえない漢字変換で
笑わせてくれたり。
相棒なのですよ、もはや。
おセンチにもなりますわよ。
で、とうの相棒はというと、業者のお兄さんに
手際よく電源が抜かれて(スン)という感じ。
床に下ろされ(完)の空気を漂わせ鎮座。
き、君。ドライやね。
さっきまでいた相棒のところに、新人さんが
「HALLO!」を投げかけて立ち上がっていた。
業者のお兄さんから簡単な説明をうけ、私は早速仕事を始める。
モニターも、キーボードも、この違和感がまた当たり前になってゆくのだろう。
アタマではわかっていても、わかりたくない自分がいる。
最新を追いかけるように目まぐるしく変わっていくこの先には、一体何があるのだろうか。