学校図書館の担当になったら #4 ~蔵書管理システム~
毎日 連続投稿しております。
今日は、デジタル管理システムのお話です。
図書館の規模や対象によって、様々なシステムがあります。
私が説明するより、詳しいサイトは こちら。
こちらのサイトは、よく利用させていただいています。
数多くのシステムがある中で、中学校に多く入っているのが、
「School Pro」と、「情報BOX」です。
こちらは、「情報BOX」の紹介サイトです。
こちらは、「スクールプロ」のサイト。
私は、どちらかというと スクールプロのほうが使いやすいな~と思っているのですが、自治体の方で、選定をするらしいので、うちの地域では 情報BOXになっているようです。
今まで、台帳管理だったのですが、来年度からこちらのシステムを使うように言われています。
まあ、その準備が大変。
学校司書さんが、一冊一冊を手でデータ入力しているようなのですが、MARCを使うには、お金がかかるらしく、買ってくれたらいいのに、とか、いろいろ思ってしまいます。
そして、蔵書一冊ずつに、バーコードシールを貼る作業も。。。。
一人でやるんだったら、絶対終わんないし。
さらに、今のところは、「閉じたシステム」なので、近くの学校や図書館との相互貸借とか、そういうことができません。
せっかく近くに、公共図書館の分室があるのに、協力できないとは。なんでやねん。
せめて、近くの学校どうしで、データのシェアとかができればいいのに。
私的には、こんなに労力をかけるわりに、学校図書館のデータベース化のメリットがあまり感じられないのです。
ミクロな視点(校内の仕事)で考えると、
①延滞図書の把握ができる
②貸出数などの数値データが取れる
③貸出業務が簡単になる
といったようなメリットがあるかもしれません。
でも、マクロな視点の考え方をすると、労力のわりに、図書館ネットワークを構築するための役割が果たせていないと思います。
いくつかの自治体では、公共図書館が中心となって、学校図書館のハブとしてネットワークを構築している例があります。
学校の統廃合がすすみ、学校の大型化が図られる一方、廃校になってしまう学校も多くなっています。そのような学校が、地域の核として生き残るために図書館を活用するというのも一つの案かもしれません。
廃校になってしまった学校の蔵書は、統合先の学校が引き取ることが多いようですが、それらの蔵書のデータを一括で管理できればいいのでは?と思ったりもしています。
そこまで考える必要もないのかもしれませんが、司書として多面的にものを見てみると、これまでにないアイディアが生まれてくるのかもしれません。
少子化に伴う、学校数の減少と、学校図書館の行く末を、そろそろ考える時期に来ているのではないかなあ。
学校司書さんと、際限のない作業をしながら、ついつい考えてしまうのです。