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消えない咳の原因はどこに? #ADHDと私 4

師走の折、皆様いかがお過ごしですか?

今年は、感染症の大流行が予想されています。こちらでもチラホラインフルエンザによる学級閉鎖などが出ているようです。

職員室も体調を崩す職員が多く、ギリギリでまわっているような状況です。

今年は、咳をしている人が多い印象。
実は私も、ここ3ヶ月ほどしつこい咳に悩まされてきました。

最初は熱も出ない、喉痛と鼻水のかぜ(?)でした。
9月ころの話です。

この時期は、草の花粉アレルギーが毎年出る時期で、
それにしても咳がつらいので、呼吸器内科を受診しました。
レントゲンを見ても異常なし。
とりあえず、アレルギー反応を抑える薬と咳の薬を処方してもらい2週間。

それでもあまり良くならないため、
かかりつけの耳鼻咽喉科に行きました。
薬を見てもらったのですが、やっぱりアレルギーだと思うよ。と
点鼻薬、咳喘息の吸入薬、飲み薬が出ました。

こちらに切り替えて、1ヶ月。
もう花粉の時期も終わっているだろうに、私の咳は一向に良くなりません。

朝、着替えをして、家を出る前から咳がひどくなり始め、通勤途中がマックス苦しくなり、職場につくと2時間目くらいまで咳がでます。

一応、咳が出るのでマスクをしているのですが、あまり効果がない。
乾燥かしら?と思い、加湿器を切らさないように使っていてもだめ。

もう、これはなにか違う病気なのかもしれない。

恐ろしくなって、総合内科のある病院を訪ねました。
そこで言われたのは、
「逆流性食道炎」なのでは?
そこは考えていなかった。
逆流性食道炎の薬を処方してもらい、コレが効いたらそうなんじゃないかな。ということで、2週間。
この時点で、もう11月の末。

飲み始めはちょっと良くなったような気がしましたが、
咳が出るのは同じ。
咳というか、のどの違和感、なんか喉に詰まっているような感じは取れません。
咳き込んでたんがでるのですが、その痰にピンク色の血のようなものが交じるようになってきました。

もう、だめだ。治らん。

毎日ゲホゲホしながら、無駄に体力を消耗し、勤務し続けました。

1ヶ月に一度定期通院しているメンクリの先生に、
「実は・・・」ということで相談してみました。
その日はたまたまマイナンバーカードを使って受付をしていたので、
通院や投薬の履歴が全部確認できる状態だったようで、
それらを見ながら、
「薬、変えてみましょうか。」
「もしかしたら、この薬が効くかもしれない。ADHDのお薬なのですが、ナカさんの咳の原因を作っているものが良くなるかもしれません。」

ほう。
ならばということで、いつも飲んでいる漢方薬と錠剤に加えて、
ADHDのお薬の一種が増えました。

夜に一錠飲むように指示されたので
飲んでみると、ものすごく良く眠れました。
寝ている間も、脳がぐるぐる動いているというか、全く休めない状態が続いていたので、こんなに脳が止まってというか何も考えないで眠れたのは
初めてだったように思います。

薬を飲んでから朝になっても、咳は出ませんでした。
喉のつっかえていたゴロリとしたものも、引っ込んできた感じです。

これって、なんなん??

調べてみると、
「咽頭異常感症(ヒステリー球)」という症状があるのですね。

風邪をひいたわけでもないのに、以下のような喉の症状はありませんか?・喉に不快感、異物感・異常感がある ・喉がつまって息苦しい…。 ・喉に何だか違和感がある 病院で検査をしても原因がわからない、このような症状があることを「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と言います。また、ヒステリー球とも呼ばれることもあります。

周囲からはなかなか理解されにくい悩みですが、喉の不調は発声や呼吸、食事など日常生活の様々な場面に影響を及ぼすため、本人にとっては辛い症状と言えます。

特に、秋から冬にかけては、空気の乾燥による喉へのダメージも合わさることで、ますます喉の違和感が強くなることも多いので、早めのケアが大切です。

喉の違和感、喉が詰まる感じがして治らない『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』の原因とはストレス?

漢方の世界では咽喉頭異常感症(ヒステリー球)を、梅の種が喉にあるような感じがして、飲み込むことも、出すこともできないことに例えて「梅核気(ばいかくき)」と呼んでいます。

咽喉頭異常感症の主な原因はストレスと言われています。更年期障害や自律神経失調症、うつ病など精神的症状の目立つ病気に見られることが多く、心理的に大きなストレスがかかった場合に喉の違和感が悪化する傾向にあります。

例えば、怒りや悲しみなど強いストレスを感じた時、胸苦しさで喉がつかえたり、呼吸が浅くなった経験はありませんか?漢方では、心理的なストレスが原因で気の巡りが滞る「気滞(きたい)」が、これらの症状を引き起こすと考えています。気滞とは、様々な原因で気の巡りが悪くなって滞ることを指していますが、「梅核気」の場合、ストレスによって喉の部位で気の停滞が起こっていると考えられています。

https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/heart/?p=1299
kanpofullife
 by kurashie より引用

40代から60代の女性に多い疾患だそうです。

私にも思い当たるフシがあり、咳がひどくなり始めた頃は
ムスメの不登校が始まった時期でもあり、仕事でもいろいろとしんどかった頃と重なっていた気がします。

耳鼻科、内科へ行っても良くならない咳は、もしかしたらこの原因かもしれません。

メンタルクリニックの敷居が高いと感じる方も多いと思いますが、
内科のかかりつけ医のように、メンタル面でもかかりつけ医がいることで
私はとても安心できることが多いのです。

特に更年期障害で悩んでいる同年代の女性は
がまんしないで、病院にかかることをおすすめします。

私のようにADHDなど、発達障害を持たれている方は相談できる医師がいることで、安心して社会生活を送れるようになります。
今回の処方薬で、ADHDの症状も抑えられるようなのですが、
頭の中の忙しさが消え、シーンとした感じというか、
ちゃんと寝ているときは頭も休んでいるという感覚がして、とても感動しました。
起きているときも、脈絡のない考えがわーっと行ったり来たりして落ち着かないのですが、今は必要なことだけを落ち着いて考えることができています。
普通の人の感覚って、こうなんだなあ。
気づいたことが多すぎます。

咳が収まっただけではなく、当たり前だと思って諦めていた辛さが
解消されて驚いています。

自分らしく、かつ、楽に生きられるようになるなら
相談すべきところに相談することの大切さを改めて学んだできごとでした。

もし、同じお悩みを持つ方がいらしたら、
ぜひ 受診をおすすめします。




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那珂(なか)
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