ディスタンクシオン 読んでみた #1
こんにちは ナカちゃんです。
本に手が伸びず、読んでなくてすみません。
「仕事が、いっぱいでええええエス!!」
と叫びたいところですが
お天気のせいなのか、最近は、不調を口実に怠けているだけなのさ。
分厚い本を買ってみたものの、読破するのはいつになるかわからないので、
読んだとこまで書いてみる 連載にしてみようかと思いまして。
途中で終わってしまっても、許してね。
とっても難しいので、このサイトと本が参考になります。
購入して読んでみたい方は、コチラへ。 (ワタシが、現在読んでいる本はこれです。)
1. 普及版の刊行にあたって〜本書を読む前に まで。
ピエール・ブルデュー は、フランスの社会学者です。
フランス南部で、郵便局員の息子として生まれた彼は、
エリート校に進学した時に、自分の出自について自覚し、
周囲との出自の格差に愕然とします。
「格差社会」とは何か。「階級」とは何か。
それを学問として突き詰めていったのが、ブルデューの社会学でした。
本書を読む前にー 訳者まえがき というページがあります。
このページは、本書を読み解くためのキーワードが並んでいます。
筆者特有の言葉であるらしく、その定義を理解することで、内容の理解につながるということで、読んでみました。
「ディスタンクシオン」は、英語で言うと「distinction」区別であり、本書では「卓越化」と訳されています。「階級分化」と「規制階級構造の維持」の基本原理となるそうです。
・ 「文化資本」=文化に関わる有形・無形の所有物の総体。
①家庭環境や学校教育を通じて、個人に蓄積された知識・教養・趣味・感性(身体化された文化資本)
②書物・絵画・道具・機械のように物資として所有可能な文化的財物(客体化された文化資本)
③学校制度やさまざまな試験によって賦与された学歴・資格など(制度化された文化資本)
に分けられる。
・「学歴資本」=学校制度によってあたえられた個人の能力や社会的価値の総体
などなど。
もう、ここから 難しい。
読み進めながら、最初に戻ってくるのが良さそうです。
2 序文
序文は、23ページまで続きます。
「文化とは、何ぞや?」から始まり、「芸術とは?」「美」とは何か?までを論じています。
これが、序文なんて...... これから、どうなるんやろ?
読み切れるじゃろうか?
恐る恐る、扉を開ける感じで 読んでいきます。
「趣味」とか、「味」とか、自分の好みというものは、どうやってできあがっているんだろうね?って話です。
「あれは下品だね」とか、「これは上品だわ」とか、
洋服や絵画、趣味、料理、映画、小説など、
いわゆる「文化」として嗜好されるもので使われる言葉ですが、
それらの言葉自体が、客観的分類=等級づけなのだよ。
では、等級づけの基準は、どこにあるのかというと、
その人にあるようで、そうではない。
彼らの中に刷り込まれている「階級内集団」に特徴的な諸性向の体系=ハビトゥスによって、作られているのだ、と論じています。
要するに、その人の育った環境や、その人の属する集団(社会)によって、形成されたものであり、その人が持って生まれたものではないらしい。
モノを買ってもらいたい時に、よく子どもが言う
「みんなが、持ってるもん」というセリフ。
じゃあ、「みんな」って、だれ? って聞くと、答えられない。
でも、「みんな」って言ってしまうし、ぼんやりとでも、
誰しもが「みんな」意識を持っている。
これって、大人もそうなんじゃないかしら。
「みんな」=「社会」って、何なのかしら。
よく、「一般的には。。。」なんて言いますが、「一般」って、何なのかな。
この「序論」を読んだだけでも、謎が深まりました。
続きは、また 次回。
(次回は、第1部 趣味判断の社会的批判 1 文化貴族の肩書と血統
から読んでいきたいと思います)
サポートありがとうございます。頂いたサポートは、地元の小さな本屋さんや、そこを応援する地元のお店をサポートするために、活用させていただきます!