どうしても捨てられない時計を再生してみた #やってみた
1 断捨離したら、昔の時計が出てきた
この前の大掃除で、使っていなかった時計が3本出てきました。
BABYーGとTIMEXの時計2本です。
今回は、タイメックスの黒を修理した話。
タイメックスで、最初に購入したのは、アイアンマンでした。
学生当時、ちょっとだけトライアスロンをやってみたことがあって、その時に使っていました。デジタルの軽いものだったので、すぐにダメになってしまいましたが、その後、アナログのTIMEXを使うようになりました。
購入したのは、確か学生だった頃。
結構長いこと使ってましたから、何度かは電池交換はしているはずです。
その後、今から10年以上前に、メンズ仕様のタイメックスをもう一台購入しました。
(多分、何回目かの誕生日にオットさんが買ってくれたものだったと・・・)
茶色バンドのタイメックスは、時々つけていたのですが、電池が切れてしまって自分で交換できない黒い方の時計は、そのまま使わなくなってしまいました。
2 動かない理由、それは 電池切れ。
電池切れになった時計、皆さんなら、どうしますか?
1 そのまま放置して、新しいのを買う。
2 お店に持って行って、電池を入れ替えてもらう。
3 何とか自分で取り替えてみる。
安くて、性能のいい時計は、結構どこでも手に入ります。
店に行って電池を入れ替えてもらいたい、と思っていても、一体どこへ持っていけばいいのやら。
デパートやホームセンターに行けば、取り替えてくれると聞いていましたが、
面倒くさかったり、どうも不安。
今、ちゃんとした時計屋さんって、あまり近くで見ない。
さらに困るのは、電池交換や修理をしてくれる時計屋さんなのかどうなのかがわからない。
3 意を決して、時計屋さん探し。
迷いに迷いましたが、その話をした美容室の帰りにgoogleで検索してみました。
そうすると、今の場所から5分かからないところに、時計屋さんがあるらしい。
そんなところに、時計屋さんなんて、あったかしら?
そのまま、行ってみることにしました。
住宅地の中にある小さな駅の前に、ちょっとした商店が集まるエリアがあります。
国道沿いに、その時計屋さんがありました。
大きな看板もなく、昔ながらの時計、メガネ店です。
手書きの貼り紙がたくさん・・・
果たして、やっているのか?
引き戸を開けて、入ってみる。
「ごめんください・・・・」
「はーい」
出てきたのは、かなりのご年配の男性店主。
「これ、電池交換して欲しいのですが、できますかね・・・?」
「ああ、タイメックスだね、できますよー。ちょっと待ってね。」
私の時計は、店主とともに、奥の作業場へ。
窓というか、鏡の隙間からその作業場が見えるのですが、
見た事のない色々な道具を使って、流れるような手捌きで、
ものの5、6分で仕上げてしまいました。
「はい、できましたよ。」
戻ってきた時計は、ちゃんと時間もカレンダーもピッタリで、心なしか綺麗になっていました。
電池代、工賃で、2000円でした。
これを高いと思うか、安いと思うか。
ちなみに、国産時計であれば、1500円なんだそうです。
時間も、カレンダーも正確になり、元気に動いている時計を見ると、気に入ったものをちゃんと手入れして使い続ける方が、今の私には合っているようです。
4 凄腕店主に蘇生された時計を見て思ったこと
仕事柄、時計がないととても不安になります。
普段、よく使っているのは、黒のチープカシオです。
かれこれ、6〜7年になるかもしれない。
(星野の源さんが、映画「地獄でなぜ悪い」で着用していましたね。)
これも、2代目?3代目くらいになります。
先ほどの時計屋さんで、電池取り替えをすると、1500円。
チープカシオの新品を買っても、1500円。
なんだかなあ・・・・
だからと言って、新しいものを買う気にはならず、電池交換は、自分でやりますが。
やっぱりいい時計は、自分ではできないなと思ったり。
昔なら、商店街に必ずと言ってもいいくらいあった時計屋さんですが、
最近はめっきり数が減って、お店自体がどこにあるのかわからない状態になっています。
「大事に使っている時計、どこで電池入れられるのかな?」
「壊れたら、直してもらえるのかな?」
使い続けることに、不安を感じてしまうこともありますよね。
今回、電池交換をしてくれた きくや時計店さん
昔ながらのお店ではありますが、Googleの評価、4.2でした。
店主さん、流石の技術だなあと思います。
でも、このお店を継ぐ人がなかったら、どうなるだろう?
この店が無くなってしまったら?
職人さんの高齢化、人手不足。
事業継承ができない問題。
一見便利に見えるネット中心の世の中ですが、
手の届く範囲の実生活は、不便さが増しているような気がするのです。
サステナブルな生活なんて、今時の言葉なのかもしれませんが、
本来、壊れたものを直して使い続けること自体が、持続可能なものの使い方なのであって、目新しいものではないのだと思います。
使い捨ての世の中で、一つのものを大事に使い続けることが難しくなってきている
この矛盾。
私たち自身の「もの」との向き合い方を考えた時、
商いにおいて本当に必要なサービスとは何かを改めて考え直す時期に来ているのかもしれません。
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