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人生に起きてくる出来事への家系学的解釈

どうして私にこんなことが起こったのか?

生きていると、予期しなかった出来事や、信じられないような出来事に出くわすことがある。

不慮の事故に遭った。

トラブルに巻き込まれた。

婚約破棄になった。

突然、離婚を切り出された。

子どもがいじめにあった。

浮気されていたことが分かった。

会社でとんでもない失敗をしてしまった。


・・・こういう出来事が起こったとき、私たちは「どうして自分にこんなことが起きたのか?」ということを知りたくなる。

潜在意識という視点でとらえるか、家系という視点から見るか、人の心理という視点からとらえるか、それともスピリチュアルな視点から見るか・・・

どういう視点からとらえるかによって考え方は変わってくるが、今日は家系という視点から考えてみよう。

「歴史は繰り返される」

自分に何か問題が起こっている、ということは、親、祖父母、数代前、数十代前の先祖にも、今の自分と同じような出来事が起きていたか、今の自分が感じている感情と同じ感情を感じる出来事が起きていた、と考えるのだ。

例えば、大好きで結婚したはずなのに、なぜか夫婦仲がうまく行かなくなった・・という場合、私の背後にやはり夫婦仲で苦労した先祖がいる、と考えられる。

家系は繰り返される。何十年、何百年も世代間連鎖は続いている。なぜ繰り返されるのかというと、

例えば、何が理由かは分からないけれど、夫婦仲が悪くなり、夫に憎しみと怒りを感じ、「この夫のせいで私は不幸だった」という思いを抱いたまま亡くなられたお祖母さんがいたとする。

憎しみや怒り、被害者意識などのネガティブな感情は、あの世ではとても苦しい。

なぜなら、あの世は愛でできているため、地上で空気がないと息ができないのと同じように、あの世では愛が空気のようなものなのだ。

でも、肉体のなくなった人間は成長や進化をすることができない。生きているときはネガティブだったのに、死んだらポジティブになる、というのは不可能なのだ。

だから、生きている子孫のところに降りてくる。

そして、自分が経験したのと同じことを子孫が経験するとき、自分はその経験に対して憎しみや怒りを感じただけだったけれど、子孫はその経験から何かを学んで、意識をレベルアップさせ、最後にはその経験をポジティブに受け止められた・・

そうすると、そのご先祖も子孫のおかげでネガティブな感情から解放されて魂がレベルアップできるのだ。


夫婦仲が悪くなったとき、「もう苦しいから離婚してしまおうか。」と思いたくなることもあるだろう。もちろん、離婚自体がいけないというのではない。

ただ、相手のせいにして被害者意識を持ったり、「性格が合わないんだから仕方ない」と、問題が起こった原因を考え抜かないままあきらめてしまうと、せっかくの問題が何の人生のプラスになることなく終わってしまう。

でも、問題にしっかり向き合って、これを機に自分の心の傷を癒したり行動を改めたり、相手の気持ちが理解できるようになって「雨降って地固まる」結果になったとしたら、最後には「この出来事が起こってよかった」とさえ思えるようになるかも知れない。

もし最終的に離婚になったとしても、私がパートナーに恨みや不満を残したままではなく、本当に感謝の思いと相手の幸せを願う気持ちがわいてくるなら、それは先祖の対処の仕方とは違って、この問題を通して私の意識と感情がレベルアップしたことになる。

そうするとその問題はもはや私の人生に繰り返されることはなくなるし、子どもや孫の代にも同じ問題が起こる必要がなくなる。

世代間連鎖の流れが変わるのだ。

問題にぶち当たったとき、すべきことは?

私が何かの問題が起こったとき、私についているご先祖も同じ問題にぶち当たっていたんだろうなあと考えて間違いない。

では、問題にぶち当たったとき、私はどうすればいいか?

キーポイントは、その問題をいかに肯定的で積極的に対処するか、なのだ。

もちろん、嫌なことが起こったときは、憎しみ、怒り、恨み、不安、絶望などを感じるだろう。その感情は否定せずにしっかり認めてあげることが大切だ。

でも、感情を認めて終わるだけではなく、何かそこから学ぶことはないか、何を悟るべきなのかを考えること。

なぜなら、すべての問題は私の魂の進化のために起こっているから

魂が成長して進化するために必要な課題を天から与えられているのだ。

家系図を見ると、先祖が超えられなかった課題は何だろう?私にこの問題が起こってきた理由は何だろう?ということがよく理解できるようになる。

なので、問題が起こったときには、次の2つに気を付けたい。

まず一つ目、表面的な解決に終わらないこと。

この状態が辛いからと、パートナーの機嫌を取るとか、笑顔で接するとか、一時しのぎのノーハウで終わらないこと。

2つ目は、適当に、中途半端に理解するのではなく、完全に理解すること。

どうしてこの問題が起こったのか、あらゆる角度から究明すること。

この問題に向き合うことで、自分が無意識に持っていた心のクセに気づけたり、自分を不幸にするビリーフを発見できた。また相手のことが理解できるようになった。他人への許容範囲が広がった。

・・というように、結果的に私の意識と感情が変わって心が成長できたなら、この出来事が自分に起こってきた元が取れるというものだ。


問題が起こったとき、私が肯定的・積極的に対処すれば、世代間連鎖の流れが変わり、私についていた先祖からは感謝され、私の未来は好転する。それだけでなく、子どもや孫の代には幸せな人生をプレゼントしてあげられるのだ。


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Naomi Shimada
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