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どれだけお得?「ぐるっとパス」を初めて買って使い倒してみた
5月に公開した「ぐるっとパス」にまつわるnoteの記事、本当に多くの方に読んでいただいています。ありがとうございます!!!
あっという間に8月も半ば。立秋もお盆休みも過ぎて、なんとなく空が秋っぽい色になっている気がしていますが、今日はその後のお話を。
「ぐるっとパス」初めて買って使いました
今回、わたしが買ったのは、「メトロ&ぐるっとパス」¥3,130 (※限定7,000セット)です。
このところ毎週のように利用している、東京メトロの24時間券(¥600)×2枚とセットになった「ぐるっとパス」を選びました。
それぞれ別々に購入すると合計3,700円のところ、570円お得に。
ただし、電子チケットタイプはなくて、基本的に紙カードタイプのみです。
買おうとして、いきなり苦戦する・・・
さて、どこで買えるんだろ?と検索すると、メトロのプレスリリースが出てきました。
(この時点で、ちょっとわかりにくくて不親切ね、と こっそり思ったのは内緒です。お得情報あるあるですよね。)
(1)東京メトロ定期券うりば(7:40~20:00)
(2)地下鉄博物館(10:00~17:00 ※入館は 16:30 まで)
ほうほう、定期券うりばなら、あの駅にありそう、と考えたのですが、外出したついでに探してみてびっくり。
あるはずなのに、ないんです。
自動券売機での定期券発行や、「モバイルPASMO」が普及しつつあるため、意識していないうちに定期券うりばが続々と廃止になっていたのです。
なんてこった。
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ちなみに現在、メトロ各路線で定期券うりばがある駅は下記の通りだそう。かなり絞っていますね。渋谷や恵比寿、目黒にないのは盲点でした。
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しかも、どの駅も構内がちょっと複雑。
定期券うりばがどこにあるのかを探すのが大変そうです。。。
メトロの公式ページの構内図、ときどきアクセスしますが、使ったことのある駅でも 結構入り組んでいたりして、何がどの辺にあるのか ぱっと見 わかりにくいんですよねぇ。
例えば、銀座駅はこんな感じ。
まず定期券うりばのアイコンがどれかわからないですよね。右上の「凡例」をポチったらアイコンの説明が表示されましたが…難易度が高い。
しかも地図がごちゃっとしていてわかりにくい、と、上部のタブで「シンプル表示」に切り替えると、まさかの定期券うりばのアイコンが消えるというトリッキー仕様。 ムズイよ!
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(画像をお借りしました)
気になる正解はこちら!!!
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幸い、良く通るので、現地に行ったらたぶんわかりそうです
使ってみたいけど買いに行きづらいって、地味に最も大きなハードルですよね。ご案内しておいて恐縮ですが、駅わからん、無理。という方は、オンラインで「ぐるっとパス」をポチる方が、時短でコスパが良いかもしれません。
そういえば最近、24時間券の活用を前提とした謎解きイベントや、スタンプラリーが開催されていて、これらのキットなども手に入れづらいんでは、と勝手に心配してしまいました。
が、ナイトミュージアムの告知もかねて 9月29日(日)まで開催されている「ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2024」は、オンラインで参加できるんですね~
話が逸れました。
わたしは今回、たまたま乗り換えで改札外に出た池袋駅で、定期券うりばになんとかたどり着けたので購入できました。現金払いのみなのでご注意を。
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A4リーフレットがもらえます
駅員の方に渡された封筒の中には、メトロの24時間券×2枚と、カードタイプの「ぐるっとパス」が入っています。
使い始めも使い方もとってもシンプル
「ぐるっとパス」を使い始めるときは、美術館のチケットの購入カウンターで、カードに自分の名前を書きました。と同時に、館の方がカードに有効期限を記載し、(たぶん)専用サイト上で有効期限の登録をしてくれた様子。
その後は有効期限までどの館でも、チケットの購入カウンターや入館時に「「ぐるっとパス」でお願いします」とカードを差し出すと、QRコードを専用端末で読み取ってくれて、スムーズに入館できました。
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カードタイプの「ぐるっとパス」は お財布に入れて忘れずに
「ぐるっとパス」の有効期限は使い始めて2か月。買ったその日から、ではなく、使い始めた日から2か月です。
期間中、どこかの展覧会に出かけようと思うたび、事前になんとなく調べ、「あ!対象だ♪」と嬉しくなりながら出かけていました。
が、たまたま時間があいて美術館に立ち寄るときなどに「あ!持ってない!」と悔しい思いをせずに済むよう、カードタイプの「ぐるっとパス」は、常にお財布に入れて持ち歩いていました。
Webの仕事をバリバリしてきましたが、結局は根がアナログ人間なので、カードタイプは安心というか、便利なんですよね、地味に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さてさて、前置きが長くなりました。
読んでいる皆さまが最も気になる話はこれですよね!
結局「ぐるっとパス」でいくつの展示を観に行って、いくらお得になったの?
今回、わたしがパスを使用した期間は、2024年5月9日(木)~7月8日(月)でした。偶然ですが、見事に祝日のない期間です(笑)
まず結果をご紹介しますと、2か月間の有効期限内に、全部で7つの美術館で9つの展覧会を観ることができました。
チケット代を合計すると・・・
8,100円 !!!
ちなみに「ぐるっとパス」は 2,500円(大人料金のみ)です。
しかも、わたしが利用した「ぐるっとパス」は、メトロの24時間券×2枚とのセット割で570円もお得な価格に。つまり、実質 1,930円 です。
なんと瞬殺で元が取れた上に、6,170円もお得になりました。
これはすごい。自分でも驚きの結果でした。
出かけたミュージアムと展覧会のご紹介は、下記の通りです。
ご参考までに一般のチケット代の価格も記載します。
ちなみにわたしはフリーランスのアートライターという仕事柄、取材として展覧会を観に伺うことが多いのですが、「ぐるっとパス」はそれ以外で足を運んだときに使用しました。
(なんの参考にもなりませんが、5月に足を運んだ展示は、ミュージアム・ギャラリー合わせて全部で59。6月は63。7月は8日(月)までで28。合計150でした… 我ながら、ちょっとどうかしている数ですね…汗 )
1.埼玉県立近代美術館「アブソリュート・チェアーズ」展
観たかった企画展だったので、すべりこみで観られて良かったです!!!
残念ながらコレクション展は時間切れで観られず、でした。観たかった。
気になるチケット代は 一般 1,300円でした。
ちなみに本展はちょうど今、愛知県美術館に巡回中。9月23日(月祝)まで観られますので、ぜひぜひ!
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2. 大倉集古館「特別展 浮世絵の別嬪さん―歌麿、北斎が描いた春画とともに」(後期展示)
もうちょっと話題になっても良さそうだったのですが、しれっと肉筆の春画がいくつか展示されていた本展。
他にも気合いの入った豪華な表装のお軸や屏風が盛りだくさん、個人蔵の作品が中心でしたので、保存状態の良いものが多く、とても質の高い眼福な企画展でした。
何を隠そう、本展の前期展示を観に行った日にハッとしたことが、「ぐるっとパス」のnoteを書くきっかけでした(笑)
ちなみにチケット代 一般料金は1,500円。リピーター割を使うと1,000円に。
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余談ですが、9月に京都の細見美術館で春画の企画展「美しい春画-北斎・歌麿、交歓の競艶-」が予定されています。
3月の「アートフェア東京」で、展示作品の多くを提供・協力している、骨董の老舗店の代表の方から力説されまして、とても楽しみにしていました。
もちろん9月に京都へ観に行く予定です!!!
3.東京オペラシティ・アートギャラリー「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」
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4.東京オペラシティ・アートギャラリー 収蔵品展079「特別展示 没後50年 難波田史男」
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5.東京オペラシティ・アートギャラリー 「project N 94 大城夏紀」
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内覧会の取材で伺って記事を書かせてもらったのですが、時間内に心行くまで見きれなかったので、会期終盤に再訪しました。行列と混雑はちょっとストレスでしたが、再訪してとても良かった展覧会でした。
また、取材で観そびれて心残りだったコレクション展「特別展示 没後50年 難波田史男」と、若手作家を紹介する「project N」を観てびっくり。
どちらもとても良かったので、気になった展示は逃さず観るの大事だな、と再認識しました。
ちなみにチケット代は3つの展覧会を合わせて1,400円でした。
余談ですが・・・
とても久しぶりに入館までの長蛇の列&展示室の混雑を味わい、並んでいる間に思ったのは ‟ 行列して入館する体験を一度でも経験すると、美術展って混んでてめんどくさい っていうイメージになっちゃうよなぁ ”ということでした。こんな過去記事も書いてます。少しでも参考になりましたら。
6.企画展 歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界
こちらも内覧会の取材で伺って記事を書かせてもらったのですが、レクチャーイベント「アートwith」に参加するため、そして作品を再び観たくて再訪しました。ちなみにチケット代 一般料金は1,000円でした。
7.パナソニック汐留美術館「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」
こちらも内覧会の取材で伺って記事を書かせてもらったのですが、時間内に心行くまで見きれなかったので、早々に再訪しました(笑)。
ちなみにチケット代 一般料金は1,200円。ウェブサイト割なら1,100円です。
素敵な企画展です、本当に。9月16日まで開催中なので、ぜひ!
8.ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 「浜口陽三と波多野華涯 ー匂い立つ黒と黒ー」
東京メトロ半蔵門駅の水天宮前駅からすぐのところにある私設ミュージアムです。こじんまりとしていますが、静かで良きミュージアムですよ。
ちなみにチケット代は 一般 600円です。
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9.菊池寛実記念智美術館「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」(後期展示)
実は京都で展覧会を観ていたのですが、この智美術館の展示室の設えが大好きでして、ぜひこの空間で観たい・・・!と思って立ち寄りました。
ちなみにチケット代は一般 1,100円 です。
そして、展示は9月1日(日)まで開催中です。ぜひ!
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まとめ:買って損なし「ぐるっとパス」!
ということで、前回の記事でも書いていますが、2か月、という有効期限の設定が非常に絶妙なものの、仮にたった数日・数館だけの利用で終わってしまったとしても、なかなか割引にならないミュージアムのチケット代が、千円単位でお得になる場合もある、というのは、とても魅力的です。
加えて、すでにお盆休みは終わりましたが、最後にとても大切なお得情報をお知らせします。
言うまでもなく、これから芸術の秋がやってきて、企画展の開催ラッシュを迎えますが・・・
9月第2週あたりから使い始めれば、11月半ばまでの有効期限内に、なんと3連休が4回もあります。
使い倒すチャンス、たっぷりありますよ。
もちろんわたしも、その期間に再び「ぐるっとパス」を使い始めようと思っていて、観に行きたい展覧会のスケジュールをちまちまとリサーチ中です。
次は都営線の窓口で買ってみようかな、と考えていますが、リサーチの結果、メトロ24時間券の方をより使いそうだったら、メトロで再び購入する予定です。
決して「ぐるっとパス」のまわしものではありませんが、ぜひぜひ一人でも多くの方が、ものは試しに「ぐるっとパス」で、あの展示を観に行ってみよっかな、と思っていただけたら嬉しいです。
購入方法などは、こちらの記事を参考にしていただけたら。
そして、対象になる展覧会って何があるの?という方は、「ぐるっとパス」公式ページ内の「活用ブログ」が探しやすいと思います。ぜひぜひ
ふむふむ、へーそうなのかー!って思っていただけたら、下の方にある♥マークをポチっていただけるととても嬉しいです。noteアカウントがなくてもポチれたり、ツイート&シェアできます。
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