学校は人間を育てるところか?(最終回)~ 人間を育てる学校
今まで、人間の成長を育てない学校の仕組みについて書いてきましたが、それでは、「人間の成長」を中心に据えた学校では、何を教えたら良いのでしょうか?
この最終回では、自分が、こんな学問を学べたら良いなあと思うものを書いてみることにします。全ての科目は心身を通して理論を学び、実践を伴い、演繹法で進めるものとします。すでにある知識を学ぶだけでなく、それを使って実践し、発見し、新しく創造していく方向性です。
『自分学』~ 自分について徹底的に学ぶ。セルフイメージ、自分軸、ブロック、思い込み、癖、声の出し方、 自分の歴史と社会の歴史、どんな出来事が何度も自分に起こって来るか、好き 嫌い、好みなど、感情について、コミュニケーション能力。
『人間学』~ 人間の存在を複数の観点からみる。アナトミー、
微生物的観点、心理面、チャクラなどのエネルギー面。
『直感学』~ 身体を通して、直感を鍛える学問。瞑想、
イメージワーク、イーエスピーなど。
『魂学』〜 人間の魂とは何か、様々な宗教や信仰における
死生観など。
『深層心理学』~ 人の深層心理を学ぶことで、行動や思考を把握し、
社会の仕組みを理解する。
『体の仕組みと医療』〜 体の仕組みと免疫、代替療法も含める様々な
医療について学ぶ。
『栄養学』~ 自分という人間をつくる大切な要素である食べ物の
世界を研究する。様々な栄養学の視点を学び、
自分で実証して選択することを学ぶ。
『恋愛研究学』~ 恋とは、愛とは何か?自分の思う理想の恋愛とは?
なぜ惹かれ合うのか?量子力学。誰かと付き合うことに
依って、何が見えてくるか?自分の中の男性性、女性性。
実習『愛を伝えるコミュニケーション』。
『遊学』〜 遊ぶ能力を鍛える。何でも遊びにできる能力を養う。〜 実習
『ゼロから作り出す』〜 課題を決め、それをゼロから作り出す練習。
『起源学』〜 宇宙の成り立ち、地球の成り立ち、日本の成り立ち、
自分の成り立ちについて考察する。占星術や、数秘術、陰陽五行
などの占いを通して自分という人間のオリジンを考察。〜実習
『人を占ってみる』
『哲学』〜 偉大な哲学者の思想を学び、自分の哲学や思想とは何かを探る。
実習『自分の思想を話してみる』
『生態学』~ 地球の生態系を徹底的に学び尽くす。植物、木、森、動物。
人が生態系に与える影響なども。実習『植物を育ててみる』
『農業』~ 農業の抱える問題を把握、自然農法、バイオダイナミック、
リジェネレイチブなどの理論と実践。農業実習。
ファームツーテーブルなど、農家から実際テーブルに
食事が乗るまでの過程と課題。
『政治・経済』 ~ 現在の政治・経済を踏まえた上で、過去からの変動を
なぞっていく。世界の、日本社会の政治・経済が自分 の
日々の生活と、直接どう関わって来るかを学ぶ。実習『お金の研究』
『エネルギー』~ 日常生活に使うことができるエネルギー源のオプションを
探る。人間のエネルギーと場のエネルギー、地球のエネルギー、
宇宙のエネルギーがどう関わって 回っているのかを探る。
実習『エネルギーを比べる』『エネルギーを感じる』
『テクノロジー:今、歴史、未来』~ テクノロジーの現在、過去、未来。
生態系、その他に与える影響。
『サバイバル脳力』~ 五感を鍛え、脳力を100%使う方法、様々な場合を
想定して、いかにサバイブするか、実際のスキルを養う。
実習『孤島で暮らしてみる』『アーミッシュの暮らしに学分』
『00のない暮らし』
何を、どう、何のために学ぶのかをもう一度、リベラル・アーツの理念に立ち返って考えてみたいと思いました。これらはほんの一例にすぎず、まだ他にもたくさんあると思います。何にしても、まず学びの第一歩は、自分と繋がる、全てを自分に戻すことです。そして人と繋がる、社会と世界と繋がる。実際の学びの場では、こうした課題がその日その日に湧いてくるような、フリーな形式で進めていったらどうかなと思います。毎日クリエイティブな環境の中で学びが行われ、どの分野にもアートが自然と現れてくるでしょう。今の時代は、ともすれば人間であることさえ忘れてしまいそうです。与えられたものだけを完璧にこなしていく教育から、受け取ったものをきっかけに、一人一人が中から花開いてくるような教育を目指していくには、私達教育者一人一人が、恐れを愛に転換し、自分の課題でに向かうことが第一だと感じます。自分の足の上にしっかりと立って、マインドと身体を解放し、後世に生きる人たちをサポートしていきたいと、心新たにする日々です。
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