手を振るあなたの指からひとつの夏がこぼれていくよ
眩しいほどの夏のような空、今日も日焼けするほど暑い。それでも夜明けに頬を撫でる風は、冷水機の水みたい。暑さのため枯れかかった薔薇のつぼみも開いてくれた。個性的な形だけど、一生懸命咲いてくれた姿に感動しちゃう。季節も生き物も、確実に変わっていくんだね。
今日のテレビで、地域猫がどれだけジャンプできるかの検証をしていた。人の身長程の台が二つある。その台の間隔を1メートル90㎝離し、奥の台の上にマグロを置く。猫はひとつ目の台に飛び乗る。そして離れた台の上へ、しなやかにジャンプし、見事マグロを貪り食うのだ。
その距離は人間のジャンプ力に換算すると、走り幅跳びの世界新記録レベルらしい。前足がひとつ、台に乗らなかったのだけど、あっぱれ前傾姿勢で乗り切った!地域猫には飼い猫のような愛らしいさはない。どちらかといえば、ふてぶてしさが勝るけど、その姿はなんだか格好いいのだ。
同じ薔薇でも温室育ちとベランダ育ちでは、可憐さが違う。猫も飼い猫と地域猫(野良猫)では、愛らしさが違う。好きでそうなった訳じゃないんだろうけど。私も、若い頃に想い描いていた未来とは、かけ離れた場所で生きている。温室で世話を焼かれる予定だったのに(笑)あれあれ、逞しさが勝ってる。きっと誰もが、予想していた未来とは違ちゃっているんだろうね。
今月は病棟移動と介護福祉士の実務者研修の受講が重なり、かなり慌ただしい日々を送っているのだ。それでも、ひとつひとつクリアするたび、うまくジャンプできているような爽快感を感じる。やれる事はやり続けよう。そんな当たり前の覚悟が芽生えたのは、自然の中で力強く生きる、植物や動物の影響なんだ。
こぼれ落ちた未来の先にも、何かを見つけなきゃね。
こんな未来を夢を見ていたんだけどなぁ(笑)