【告白】実は…。~フォーリノミクスで誰もが自分らしく強みを発揮できる社会へ~
【告白します!】
マイノリティーである外国人材雇用を促進している仕事をしていながら、実は、日本社会に男女差別が存在することについてはっきりと認識をしたのは、つい3年前ぐらいのこと。
なぜなら、私の仕事人生において、女性だから優遇されてきたという体験の方が多かったからです。私の世代(現42歳)は女性営業は少ない方だったため、珍しいからアポがとりやすい、顔と名前を覚えてもらいやすい、男性営業みたいに上司から激しく詰められない、男性営業のように大量の飲酒を強要されない、平社員だけれどもお偉いさんらの会食やゴルフに混ぜてもらい、仕事ができる人の思考回路を垣間見ることができたり、大人のコミュニケーション方法を学べたりと、女性だからこそ機会を得ることができました。そして、人間関係にも大変恵まれましたので、セクハラを受けるようなことはありませんでした。
仕事人生においては、女性としてのメリットを最大限に享受してここまできた私の人生ですが、出産・子育て後は、とたんにこの男女の格差を体感する人生になりました。出産・育児(乳児)は物理的に母親としての体が必要だし、母としての物理的な出動時期を超えても、子供の病気、習い事、近所づきあいや行事、PTAをはじめとする学校の活動などは一番に母親に連絡がきます。そして、何かあったら母親の責任になり、資質を問われます。
そんな中、「女性は出産・子育てで仕事に穴をあける、残業ができないから」という理由で、男性にしか求人応募を受け付けない求人をみて、はじめて当事者として不利益に気づき「日本社会に男女差別が存在すること」がわかりました。(気づくの遅!)
1945年 女性の参政権(選挙権)
1972年 男女雇用機会均等法
以降、出産・育児休業制度の整備など改正が続く
過去に偉大なる女性の先輩方が命がけで戦った結果、女性が社会人としての権利を獲得し、女性たちが少しずつ自分の意思をもって自分の望む人生を歩めるようになってきました。(その歴史があって、今の私の人生があるかと思うと、選挙は必ず行こうと思う今日この頃)
そして、共働き世帯が1996-7年頃から専業主婦世帯を超え、1999年にゴールドマンサックス社のキャシー・松井氏が「ウーマノミクス」を提唱、企業において、いかに女性を活躍させることが経済成長のカギであるか、という風潮になりました。
ウーマノミクスから20年、少子高齢化による労働力の減少・世帯年収の減少などの背景もあり、2019年、日本女性の就労率が過去最高(71%)になりました。
ところが、2020年に発表された、ジェンダー・ギャップ指数(男女格差を測るもの)は、日本は156カ国中120位という惨憺たる結果でした。性別役割分業、女性の政治参加割合、管理職の女性比率、男女の賃金格差など、日本はまだまだという事実を突きつけられました。
日本の女性の就労率は71%と欧米を上回るものの、男女間の賃金格差は、男性100とすると女性は74.3%(2019年)。理由は、非正規率が高いからなのですが、なぜ非正規雇用率が高いのか。家事・子育ての分野における性別役割分業が根深く、正規雇用のチャンスが与えられない、非正規ではないと生活が成り立たない日本の風習、母親に求められる事が多すぎてフルタイムを選ばない女性も多いということもあるかもしれません。
マスク着用・ソーシャルディスタンス、リモートワークなど、新型コロナのショック療法?で人間の生活様式は1年でがらっと変わったのに、性別役割分業という日本の根深い風習はウーマノミクスから20年たった今でも、なかなか変わりません。
だったら、コロナ並みのショック療法を与えてみてはどうだろう、ということで、「フォーリノミクス」を提唱します。
男性女性という性別の枠をこえて、常識が全く違う異文化で育った外国人材を日本社会に取り込むことで、ジェンダー平等をも超えてDiversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)を一気に加速させられるのではないかと思っています。
フォーリノミクスで、個人の考えが尊重され、誰もが自分らしく強みを発揮して社会に貢献し、豊かな人生を送れる社会をつくりたいです。
フリが長かったですが、インタビュー記事を書きました。フォーリノミクスって何?という方、ぜひ、ご覧ください~~
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