ネガティブ思考だからダメなのか?ネガティブな発想から生まれる仕事のメリット
組織コーチの古井奈緒子です。
職場ではこのような風潮があると感じている方も多いのではないでしょうか。
「ポジティブに捉える明るい人が良い人」
「ネガティブな人は何だか暗くて使えない」
そんな中、セッションではよく「僕はネガティブな人間だから…」「古井さんみたいにポジティブじゃないとダメですか」と言われることがあります。
確かに、私はコーチという職業柄か、未来志向でポジティブな人間だと思われることがとても多いのです。しかし、実際の私はネガティブ思考が強い人間です。そして、今ではそのネガティブさを強みのひとつとして捉えています。
今回は、私が今まで考えてきた「ネガティブな思考を持っていても大丈夫!」と思ってもらえるようなお話をしてきますね。
私も実はかなりネガティブだった
人の欠点にすぐ気付いてしまう、できていないところに目がいってしまう、物事のリスクやマイナスばかり考えてしまう…これが私の本来の性格です。
この性格がゆえに、できない部下を責める、部下を褒めることがない上司でした。
そんな自分が嫌で、「もっとポジティブにならなくては!」と、長い間思っていました。ネガティブな人間と思われるのがカッコ悪いと思っていたし、それが嫌で無理をして明るく振る舞ってもいたんです。
転機は、コーチングを学びながら、初めてネガティブな等身大の自分を「これが自分なんだ」と受け入れたときでした。自分を理解し、認め、受け入れることで、初めてその特性を活かせるようになってきたんですよね。
ネガティブな自分を受け入れると見えたもの
ネガティブな視点は、実は多くの可能性を秘めています。しかも、これらは私が「奈緒子さんの特技」と言われてきたものです。
リスクを見つける力
ネガティブに考えられるからこそ、潜在的なリスクや問題点に素早く気付く、先読みをすることができます。これにより、事前に対策を講じることが可能になります。
洞察力の鋭さ
人を簡単に信じてしまうことなく、一旦は「この人が言っていることは本当か?」と疑うことが、嘘やごまかしを見抜く力に繋がります。その結果、部下が抱えている本当の課題や問題に気付くことができ、早期のサポートが可能になります。
人のネガティブな感情に寄り添う深い共感
ネガティブな視点をしっかり持っているからこそ、人の苦しみや悩み、葛藤に寄り添うことができます。この共感力は、信頼関係を築く上で大きな武器となります。
ポジティブ思考にも限界がある
もちろん、ポジティブ思考は素晴らしいものというのが大前提です。しかし、過度なポジティブさは現実の問題を本質を見逃したり、リスクを軽視したりする可能性もあります。
また、リーダーが「できない人をできる人がフォローすれば組織全体が良くなる」のようなポジティブ思考でマネジメントをした結果、できる人がやる気をなくし、組織全体のレベル感も下がったというパターンはよくお聞きしています。
ですので、私は、ネガティブな視点があるからこそ、最終的にはポジティブで現実的な成果を生むことができるのだと思っています。
弱点だと思っていたことを強みに変える
ここまで、ネガティブ思考のメリットについてお話ししてきました。
自分がネガティブな思考の持ち主であることを受け入れると、自分の特性をポジティブに反転させて捉えることができるようになります。
例えば、リスクに敏感な性格を「石橋を叩く決断力がない人」から「慎重で失敗が少ない頼れるリーダーシップがある人」として位置付けることができます。
自分の特性を理解し、それを活用することで、ネガティブさは弱点ではなく、大きな強みへと変わるのです。
「ネガティブな自分なんてダメだ」と思っている方は、一度立ち止まって考えてみてください。他の人が気付けない視点や発見が、あなたの中に眠っているかもしれません。
私自身、ネガティブである自分を受け入れることで、自己否定が減り、自分をもっと好きになることができました。そして、そのことがコーチとしてもクライアントのために使える大きなリソースとなっています。
ネガティブだっていい!
むしろネガティブ思考だからこそ得られる価値がたくさんあります。ぜひ、自分のネガティブさを見つめ直し、それを自分だけの強みに変えてみてください。
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます
現在、管理職の皆さまに向けたコーチングプログラムをリリース予定です。
まずは、LINE公式にご登録いただきお待ちくださいね!
無料相談も受付中です。