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「私の人生は、私が支配する」
おはようございます、ナオキです。
タイトル、結構強めの言葉ですよね笑
実はこれ、ある小説のセリフなんです。
町田その子さんの「星を掬う(すくう)」という本です。
ここから先は小説の内容に触れていきますので、ネタバレが気になる方はご注意下さい。
この小説は、幼い頃に母親と別れた女性が、大人になってからその母親と再会し、一緒に暮らしながら親子の関係性を取り戻していくというストーリーです。
母親は認知症を患っており、介護が必要な状態でした。
ある日、母親が「施設に入れてほしい」と言い出します。それを聞いた娘達は反対します。自分達で、最後まで母親の面倒を見たかったからです。
その時に母親が言います。
「私の人生は、最後まで私が支配するの。誰にも縛らせやしない。」
母親は、娘達に世話をかけさせたくない思いもあったのでしょうが、何よりも自分の人生を最後まで自分で選択したかったんです。
母親がこう考えるようになった経緯はかなり引き込まれるので、ぜひ小説を読んでみてほしいです。
僕はこのセリフを見た時、頭に稲妻が落ちたような衝撃を受けました。
皆さんは、自分の人生を全て自分で支配してきたと言えますか?
僕は言えません。むしろ、他人に支配されてきたことの方が多かった気がします。
僕の昔の職場でのあだ名は「イエスマン」でした。何でも「はい」と言って引き受けるから「イエスマン」。
当時は、それが少し誇らしくもありました。人から頼られている実感も持てたし、何でも「はい」と言っていれば、他人との衝突もなく平和に過ごせたからです。
でも、それは間違いでした。ただ他人に、自分の人生を支配されているだけだったんです。
自分の人生を支配するとは、「自分の意思を貫くこと」だと思います。
自分がどうありたいかを強く持ち、他人との衝突や別れにも負けずに、ボロボロに傷つきながらも生きていく。
楽な生き方ではないですが、少なくとも、たった一回の人生を他人に支配されて生きるよりかは、はるかに清々しい。
その決意を僕に呼び起こしてくれたセリフだったので、今回紹介させていただきました。
心を揺さぶる素晴らしい小説なので、よかったら読んでみて下さい!
最後まで見てくれてありがとうございました!