文章表現力を鍛えるということ
映像で理解しすぎていませんか?
今回の記事は少し趣きの異なる内容にしていきたいと思います。テーマは文章による表現力についてです。ブランドに関係しているのか?と疑問に思った方もいっらしゃると思いますが、確実にブランドに携わる人には鍛える必要のある能力だと考えています。さらにいうと、他のビジネスにも共通して必要とされる能力ではないかと思います。事業企画や営業、マーケティングなど文章による表現力は多くの領域で必要とされます。
ではどうして今、文章表現力に着目しているか、ということについて書いていきたいと思います。このところプロモーションやマーケティング施策の中心が動画、特に短編動画に移ってしまったのはこのnoteをお読みの方は当たり前のこととして認識されているとは思います。インスタグラムやTikTokなどによって短尺の動画が多くの注目を集め、非常に大きな訴求力を持つに至りました。これらの短編動画は様々な表現者によって作られて発信されています。
一方、ブランド構築を体系的戦略的に組み立てて実行することが大切だと考えている私からみると、ブランドそのものの解釈がバラバラになってしまっているブランドも散見されます。注目を浴びることにフォーカスをして、ブランドの発信するメッセージや世界観がバラバラなのです。どうしてこのようなことが起こっているのかというと、
発信する人が映像そのものに注目しすぎている
からだと考えています。ブランドを映像で理解することによって確かにタッチ&フィールといったことは明確に理解できるかもしれません。しかし、映像での理解に偏り過ぎているとそれはそれで問題も出てきます。
文章は情報を凝縮しているもの
一方下がって考えてみると、文章そのものが色々な情報を凝縮しているものだということを今一度認識しましょう。文章は少ない時間で多くの情報を埋めごめるツールです。堀江貴文氏が以前、同様のことを発信していましたが、その際、世の中の80%程度の人は文章が読めない(=理解できない)のではないかと言われていました。この感覚は私自身もしっくりくるもので、特に内容の深いブランドコンテンツを作れる方が少なくなっているのではないか、というのが肌身で感じるところです。ブランドを正しく理解し、いくつかの要素に分解してプロセスでは、言葉に置き換えて表現する能力が求められますが、このプロセスをこなすためには文章表現力が必要なのです。
まずは文章読解力を上げよう
では、どうやって文章による表現力を上げていくのかについて書いておきたいと思います。それはまずはある程度の時間、読書に費やすこと、だと思います。ビジネス書などに偏ることなく、広く遍く文章に触れ、その内容を理解することから始めましょう。多くの文章に触れていると文章に表現されているものをきちんと把握することができます。さらにそれに慣れてくると、文章に表現されていること以上のことも理解できるようにもなってくると思います。これは行間を読む、というような言葉で表されますが、いわゆる書き手のバックボーンにある一般知識を推測するということです。行間を読んでいくためには一般教養が必要となってくるので、リベラルアーツといった分類の書籍も読んでおくといいと思います。
読解力が上がってくると、今度はアウトプットである表現力も同時に鍛えられると思います。あとは文章を書いてみるというトレーニングを心がけて実施しましょう。ブランドに携わる人であれば日常的に文章で表現しなくてはならない状況にあると思うので、日々のアウトプットのクオリティをセルフチェックしてみてください。
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