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ほどなくお別れです


#読書感想文
Audible31冊目読了(聴了)

ほどなくお別れです 長月天音 ☆☆☆☆☆

いきなり☆5つなんです。

前々から気になっていたタイトルだったんだけど、内容が想像できたので、心のバランスが気になって、読むのを(聴くのを)躊躇していた。

ところがである・・・・

この小説は予想を覆す、なんとも感動さえ覚えるほど、素敵な小説でありました。

先日も書いたけど、2024年の年末に今年のAudibleを振り返るときが来たら、この本もかなり上位(トップクラス)に置くだろうと思う。

☆☆☆☆☆スカイツリーの近くにある「板東会館」という葬儀場でアルバイトをする大学生、清水美空の物語だ。

どういうわけか訳あり葬儀ばかりを担当するスタッフ漆原と僧侶の里見。
この二人が清水美空の特殊能力に気づき、自分たちが担当する「訳あり葬儀」を手伝うように指示を出す。


ネタバレになるので、これ以上は割愛するが、上記の通り、人の死と向き合う小説なのだが、そこにはもちろん悲しみや遺族の葛藤がある。

そんな葬儀を特殊能力によって、遺族を癒やし、故人の最後をあたたかく送る物語でもあり、清水美空の成長の物語である。


いや、なんとも、イメージしていた物と違う、愛のある小説でした。

この小説は全3巻あるそうなんだが、今、昼休み中も実はもう2巻を読んでいる(聴いている)。

この作品もドラマ化や映画化したら、きっとヒットするだろう。

個人的に七回忌を終えた父の葬儀の時に打ち合わせた葬儀屋の担当の事を思い出したが、自分の最後を迎えると知ったときに、こんな人たちが実在するなら、きっと葬儀社を指名してから死にたいなと思う。

地味な職業だが、清水美空の成長を通して、とても素敵な職業だなと思った。

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