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僕が体を壊して働けなくなった意外すぎる原因は身近な○○ドリンク!?

僕は過去に4回ほど、自律神経の不調により働くことが困難になり仕事を辞めています。

そのうちの半分はいわゆる「ぶり返し」による不調なので、実質的には体を壊したタイミングは2回ということになります。

不思議に思うのです。
僕が心身の不調に陥った経験を話すと、そういった経験をしたことがない人は
「僕はメンタルが強い方だから幸いそのような経験は無いんだけれど」
と言うのです。

しかし、僕は決してメンタルが弱いわけでもないし、むしろ劣悪な環境下で弱音も吐かずに仕事が出来るほど、わりとパワーはある方だと思うのです。

自己肯定感も日本人の平均よりずっと高いと自覚しています。
逆に高すぎるが故に自信がありすぎて無謀な挑戦をしてしまっていた線はあるので、それも考え物ではあるのですが…

ずっと気になっていたのです。
自分があの時働けなくなった本当の原因は何なのか?

YouTubeの広告収益が激減し、燃え尽き症候群に陥った際に取り組んだ過去の洗い出し作業によって、ようやくこの問題に一つの解を見出す事が出来ました。

今回は僕がパン屋勤務で働けなくなるトリガーとなったものについてお話しします。

深刻な過労と心労が蓄積した背景

まず1回目に働けなくなったのが、高級食パン専門店で店長をやっていた時です。
入社から1年ギリギリ満たないタイミングでの退社となってしまったのですが、非常に濃い一年でした。

最初の二ヶ月は本店で修行するのですが、家から店まで片道2時間弱です。
それだけでも結構なストレスです。

とある有名な大学の研究によると、通勤時間は45分を超えると健康被害のリスクが高まるそうです。

この時点で1アウトです。

さらに、日勤2回、休み挟んで夜勤4回、その繰り返しのシフトでした。
せっかく体が夜勤の時間帯に慣れてきた頃にまた日勤です。
毎週時差ボケを味わっているようなものです。
なんとか工夫して体内時計を調整してはしましたが、人間の体は原始時代から大して変わっていないので、こんな働き方はそもそも体に大きな負荷となるのです。

これで2アウトです。

そして、自分が入社した会社での第1店舗目のオープン初日、18時間働きました。
流石に帰りの自転車はペダルが鉛のように重かった。

当然、次の日も出勤です。
流石に二日目以降は18時間も働く事は無かったですが、基本14時間拘束で、早朝から始めて休憩に入れるのが11時間後。
その間ずっと暑い暑いオーブン作業です。
いや、よく熱中症にならなかったなと思います。

しかも、休憩に入れないのではなく、休憩回しをロクにしてもらえなかっただけなのです。
上司は部屋でスマホゲームやったりしてました。
忙しくて仕方なく、ならまだ頑張れますが、これじゃあストレス半端ないですよね。
その上、僕より高いお給料を貰っているのですから。

ちなみにこの上司、後に横領でクビになります。
しかも、従業員に渡すはずのお金をちょろまかして、会社には「渡した」と嘘をつき…

これ実話です(笑)

まぁ、そんな状況にさせてしまうほど会社の人選や管理が杜撰すぎたっていうのも一理ありますが…
そんな環境ですから早朝の人員が不足した状態でお店がスタートしており、結局三ヶ月間は丸一日の休みはなかったです。
「休み」って書いてあっても早朝は出るのが当たり前でした。

晴れて1日休めるようになっても、休日に上司からどうでもいい電話がかかってきたり…

もちろん、それなりに楽しかったことには変わりないけれど、過労の精算はちゃんと出来ていなかった。
「疲れは半年後にしわ寄せが来る」なんて言う言葉もあるくらいです。

なのでここで3アウトです。

その後、上司が横領する事件が発生するのですが、相手に悟られないように証拠を掴む行為は結構こちらもストレスかかります。

そんなことしなきゃ良いじゃんって言う人もいるだろうけど、
「戻ってくるはずのお金が戻ってこない」
と従業員から相談されたらそりゃ対処しない訳にはいかないでしょう。

結果、人からの感謝は頂けましたが、その代償(?)として隠密行動による心労が溜まり、そして二店舗目オープンの直前の出来事だったので、業務が自分にしわ寄せされ、過密労働となってしまいました。

その上司は二店舗目の準備があるからと言って店を離れることが多々あったのですが、実際にはパチンコに行っているだけで、その時に仕事をしていなかった分まで僕にしわ寄せが来た事で、散々でした。

そんなこんなで何の疲れも取れないまま二店舗目オープンに差し掛かるのですが、今度は三日間連続で夜中から夕方までの仕事をするハメになり、店のテナントの2階で薄ーい寝袋で寝泊まりしていました。

慣れない地域、慣れない職場、慣れない場所での寝泊まり…
この時点で4アウトと言っても良いくらいですが、ここで最もやってはいけないことをしてしまったのです。

「いつものパン」があなたを殺す?いや、パンじゃなくて…

それは、カフェイン飲料の常飲&過飲です。

本店での修行期間、夜勤と日勤の入れ替えに少しでも耐える為にとの思いで、リボビタンDを飲む習慣がありました。

とりあえずこれ飲んでおけば一日やり切れる!と思っていました。

そして、二店舗目のオープンから三日間の長時間労働では、オープンに至るまでの過程で既に疲労が蓄積されており、それでも元気を振り絞るためにリポビタンDに頼ってしまいました。

しかし、もう疲れ過ぎていて一本では物足りなかったので、一日3本飲んでしまったのです。

リポビタンDが差し入れされていたのもあり、僕は目の前にタダで摂取できるものがあると欲しくなくても"欲しがらされて"しまって、時々遠慮を忘れ多く手に取ってしまうことがあるのですが…(笑)

後になってリポビタンDは一日一本までと用法容量に記載されていることに気付きました。

これは相当ヤバかったと今では思います。

そもそも、当時は何も飲まずともデフォルトでドーパミンが大量に出ていたはずです。

交感神経がずっと優位に働いており、副交感神経の出番がほとんど無かった時期だと思います。
実際、眠りも浅かったし。

なのに、覚醒作用のあるカフェインを通常の3倍も摂取してしまったのですから、状況と過飲が重なって自分の体はもはや覚醒剤を接種した体と同じようになっていたのではないかと思います。

そこから長期間、あまり深く眠れぬ日々が続き、不安感覚が強くなり、明らかに交感神経がずっとオンになっている感じでした。
当時の自分は交感神経とか副交感神経なんて言葉は知りませんでしたけど。

そして、何とか無理やり丸一日の休みを設けたその日に事件は起こりました。

それまでずっと張り詰めていた強烈な緊張感が、その強さに比例して反動で大きく緩んでしまったのです。
スーパー交感神経から一気にスーパー副交感神経へと切り替わってしまったわけです。

それはまるで、ずっと伸ばし続けていたゴム紐が、緩めると元よりユルユルになってしまうようなものです。

もう体が鉛のように重くてダルくて、
「このままだと過労死してしまう」
と本能が悟ったのでしょう。
しかし、会社はとにかく人員を削減する方向でしか考えていないムーブがありました。

そもそも本来であれば一店舗に社員を三人は置かなければならないという本部からの指示があるにも関わらず、一店舗目から既に社員2人でのスタートでしたし、二店舗目のオープンに至っては1人ずつの配置という、本来の1/3です。

もちろん世の中には社員1人が店長で他は全員バイトという運営をしているパン屋さんは沢山あります。
しかしそれはあくまで、万が一何かあった時には本部からの応援が期待できるチェーン店のような会社です。
ウチの会社はそうではありませんでした。それなのにリスクの大きな経営方法を選択してしまったわけです。

そんな状況下なので、そして自分の精神状態も既におかしかったので、もう何かを言ったところで誰も取り合ってはくれないと思っていました。
しかし、このまま続けば急に体が全く動かなくなって、何の引き継ぎも出来ずに退社することになりかねない。
それなら少しでも動ける今のうちに辞める意向を示して最悪のケースを回避しなければ。

たった一日の休みを設けたことで、そんな思考が延々と反芻するようになってしまいました。

明日は動けても明後日はダメかもしれない。
明後日は良くても明明後日はダメかもしれない。
そんな不安から、退職を示さずに刻一刻と過ぎ去る時間にどんどん焦りすら覚えてきて、もう頭の中は
「いかに確実に辞めるか、事の深刻さを理解してもらって最悪のケースを回避するか」
という思考で埋め尽くされてしまいました。

結果、普通とはちょっと違う使い方で退職代行サービスを活用してしまいました。
ほとんどの人は退職代行サービスを使って翌日から会社に行かないという行動をとりますが、僕はそのようなことはしませんでした。
ただただ、今の自分の深刻さを受け止めてもらい、引き継ぎをするなら今しかないことを理解してもらうためだけにそのサービスを使い、その後も店にはしばらく通っていました。

サービス利用料という出費をしてまでそんな使い方をするのは馬鹿馬鹿しいと思う人もいるでしょう。

しかし当時の自分は既に脳みそがやられていたので、常識とか通用しません。
万が一、退職を引き止められたら?働き続けて急に倒れるか、いよいよ過労死か…
悪い方向しか見えなかったのです。

なのでやられた脳みそなりに極めて合理的な判断を下していたとも言えるのです。

少なくともあの時の選択はあの時なりの最善策だったと今でも思います。
それ以外の最善策を取る余力が無かったわけですから。
それに、結果的に今という幸せな人生に行き着いているので、これはこれで良かったとも思えます。

ですが、カフェイン飲料だけはダメでした。
そう言い切れる理由は、その次に入社した会社を辞める直前の出来事にあります。

過労は無いのに、また同じ感覚に!?

最初の職場で体を壊してから二ヶ月ほど経った頃には、体感的にはもう治ったと思える体調にまで回復していました。
(実際には60%くらいまでしか回復していなかったと今では言えますが、当時はその辺の感覚が既にバグっていたので…)

そこで次に入社したのがオリジナルのベーカリーブランドを立ち上げる予定の飲食未経験の企業でした。

入社後しばらくはパンの試作や仕入先開拓などを行っており、9時から18時までという規則正しい働き方で大きな問題なく半年以上が過ぎ去りました。

ですがそのタイミングで新規事業開発に関わる2人目の人間が入社し、この人がかなりのクセモノで徐々にストレスが溜まっていました。

とはいえ、1社目の過酷労働に比べたら全然大した事なかったので、まさかこの後にに再び自律神経の不調に悩まされることになるとは思いもしませんでした。

事件は東京ビッグサイトの展示会に行った後に起きました。
以前の職場を辞めた時のように、再び体が鉛のように重くなったのです。

ここで僕は
「やっぱり今後は一生、こんなふうに体調不良をぶり返していくのか」
と思ってしまいました。

「うつ病は一度なったら一生付き合っていくものだ」
そんな通説を聞いてきたので、自分は正確にはうつ病という診断を受けたわけではないにせよ、症状は似たようなものなので同じだと思っていました。

その時点では既にお店の物件が決まって準備が進んでいる段階で、オープンまでそう長くない時期でした。

そこで僕の頭の中ではこのような思考が反芻されました。

「万が一いまここで持ち堪えても、オープン後に動けなくなるのが最悪のパターンだ。そんな風になることがわかっていながら今の仕事にしがみつくのはダメだ。最も会社にかける迷惑の少ないタイミングは今しかない。一日でも早く辞めることで、会社も人員補充できる時間を確保できるはずだ。」

そう思ったらどんどん過ぎ去る時間に焦りを感じ、ここでも退職代行サービスに頼ろうとしてしまいました。

流石にこの時は同居しているパートナーから諭されて、なんとか会社に直接その旨を伝えに行くことが出来ました。

ここまでの経緯を今になって振り返った時に、
「なんでこの時は一社目ほどの疲労は全然溜まってなかったのに、似たような強さで症状が現れたんだろう?」
と不思議に思いました。

もちろん精神的ストレスはあったので、蓄積ストレスゼロとは言えませんでしたが、それでも蓄積の総量は比べ物になりません。

よーく考えてみたら、1回目と2回目の共通点に辿りつきました。

それがカフェインです。

東京ビッグサイトの展示会では、様々なベーカリー・カフェ業態向けの機材が展示されており、オープン予定のベーカリーはカフェも併設する計画だったので、良さげなコーヒーマシンの探索というミッションも兼ねて赴いていました。

そこで、コーヒーの試飲を片っ端からしていたわけです。
はたして何杯飲んだのか、覚えていませんが、かなり飲んだ事は確実です。

そうです、1回目の不調と2回目の不調、そのどちらも直前に大量のカフェイン摂取があったのです。

ここ1〜2年の期間、つまりものすごく体調が回復して幸福度も上がった今になって気づいたことですが、僕はかなりカフェインに弱いんです。

カフェイン過剰摂取による体調不良の経験で体質が変わったのか、元々カフェインに弱い体質だったのかはわかりませんが…
思い返すとコーヒー牛乳でも落ち着きが無くなる感覚や動悸が少し激しくなる感覚はあった気がするので、少なからず元からそういう体質だったことは確かです。

今ではエナジードリンクやコーヒーはもちろん、紅茶や抹茶なども飲むと不調が現れることがわかりました。
一方でノンカフェインコーヒーなら全然平気で、紅茶や抹茶もパンやお菓子に配合されてる程度の量ならかなり少量になるから平気です。

やっぱりカフェインの有無が不調に影響しているんです。

つまり、当時のストレスフルな状況下において、カフェインの過剰摂取がトリガーとなってしまった可能性は非常に高いと言えるのです。

もしかしたら、あの時飲んでさえいなければ…
なんてたられば言っても仕方ないですけど、飲んでなければ今頃違う人生を歩んでいたかもしれません。

まぁ、結果的には今の一番幸せな人生に辿り着いたので、むしろ飲んでて良かったとさえ思えます。

どんな食品もリスクは人それぞれ

アルコールの危険性は広く知れ渡っているのに、カフェインの危険性はまだ多くは知られていないように感じます。

でも、これっておかしな話ですよね。

アルコールも耐性には個人差があり、たくさん飲んでも全然平気な人とそうでない人では、有害度も異なります。
それはカフェインも同じはずで、効き目も耐性も個人差があって、人によっては危険なものです。

そもそもカフェインは極論言うなればとても弱い覚醒剤みたいなものです。
カフェインも覚醒剤の成分であるアンフェタミンも、交感神経を活性化させる化学物質です。
精神医学の界隈ではどちらも精神刺激薬という同じ分類のされ方もしているそうです。

だからといって、僕は決して
「カフェインは危険だ!」
と叫びたいわけじゃない。

危険かどうかは人による。それはアルコールと同じだし、この世の全ての食品においても同じ事が言えるのではないでしょうか?

どんなに健康に良いと言われるものでも、摂り方を極端に誤れば何かしらのリスクは発生するはずです。

そうした多面的な視点を考慮しない人の一例が、小麦を一方的に悪者に仕立て上げようとしている人たちなんじゃないかなと最近思います。
まぁ僕も一時期本気で小麦は危険だと思い込んでいたので、気持ちはよくわかるのですが…

そのうち僕がガチで小麦アレルギーだと思い込んでパンが食べられなくなった時のことを話します。

ちなみに僕はカフェインだけじゃなく、豆乳もなぜか飲むと高確率で気分が悪くなります。
吐き気とまではいかないのですが、なんか気持ち悪い感覚になります。
紀文の豆乳飲料、結構好きで飲んでたんですけどね。

あと、甘めのシリアルを朝食に食べると、血糖値スパイクなのか酷い倦怠感に襲われます。
まぁシリアルに限らず糖質系はそうなることがあるんですが、シリアルが自分の中では最も強烈でした。
普通に糖尿病予備軍なんだと思います。

人それぞれ、食べ物には合う合わないがありますから、健康的な生活を送るためには巷に溢れる情報を鵜呑みにせず、あくまで参考程度に留めておきながら、自分の体では実際どうなのか、体感で判断していくことが一番重要だと思います。

「あの人が毎日コーヒー飲むと良いって言ってたから、なんかすごい調子悪くなってきたけどきっと大丈夫!」
なんて思考停止しながら実践することだけは絶対に避けるべきです。
僕の二の舞になってしまいますよ。

僕も自分の店を始めたら、自分の体と食べ物の相性には気を付けながらやっていかないとなーと思います。

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