【HEALTH】人は、なぜ鍛えるのか
日本にもフィットネスブームが到来し、ジムやパーソナルトレーナー、サプリなどが盛んになって久しいです。ところが、この傾向はまだまだ都会の話であって、田舎の年配者には理解し難たいようです。実際、トレーニングを日課にしていると、「そんなに筋肉付けてどうするの?」「先生は、一体何を目指しているの?」なんて聞かれたりします。
この記事では、トレーニングの動機と継続の仕方についてまとめてみたので、良ければ読んでみて下さい。
【私と彼らの場合】
今年で37歳になる私ですが、子どもの頃から運動は好きなタイプでした。筋トレに振り切っているのはここ1年くらいの話です。それまでは、ランニングなどの有酸素運動も取り入れており、止めてから俄然バルクアップしています。
以前の記事にも書きましたが、学生の頃は陸上部で中長距離を専門にしていたので、身体の線は細い方でした。夏になると日焼けも相まって、黒焦げたマッチ棒のような奴です。当時、部活生として生き生きとしていましたが、引退後、その華奢な身体にコンプレクスを抱いた覚えがあります。
実は、これは筋トレ業界では結構あるあるな話で「身体の細さ(太さ)」「身長が低い」などの身体的コンプレクスをバネにして筋トレをやってみたら、のめり込んでしまったケースです。
好きな著名人を挙げると…
1、三島由紀夫
戦後の日本文学の代表になる方ですが、子どもの頃は肌が青白く、虚弱体質だったそうです。ひ弱な身体がコンプレクスだった彼ですが、成人になりボディビルとの出会いがきっかけで、身体を鍛えることに目覚めたようです。
2、ユージン・サンドウ
近代ボディビルの父と呼ばれる人です。写真では逞しい肉体ですが、幼い頃は虚弱だったそうです。古代ローマの彫刻像に魅せられてトレーニングを始めたようです。言われてみると、確かに写真のポーズが似ています。
3、肥田春充
学生の頃、病弱で痩せ細っていた彼のあだ名は「芽棒」だったそうです。そんな自分を変えたく、18歳に心身の改造を志します。西洋のウェイトトレーニングや東洋の丹田鍛錬などを取り入れ、やがて独自の心身鍛錬法を編み出します。
【動機】
もしかすると、運動するきっかけは「自分を変えたい!」という欲求もさることながら、「自分のコンプレクスと向き合う」ことから始まるのかもしれません。
加えて、何かへの「憧れ」があると明確な目標になりやすいです。理想像とも言えます。何だか安易に聞こえますが、初動はそのくらいで良いと私は思います。
【継続】
問題になってくるのは、この運動習慣を如何にして長続きさせるかだと思います。「〇〇に理想を抱き、一念発起でジムに入会したものの、三日坊主になりました…」では不味いです。
そうならないためにも、今度は「筋トレしている自分を理想像にする」ことをオススメします。これは一見、動機の観点からすると矛盾しており、ナルシシズムのように聞こえますが、実はあなたが当初抱いた理想像は完璧なものではなく、たとえ辿り着いたとしてもあなたはまた別の理想を追いかけることになります。
これは、あなた個人のことを言っているのではなく、人間は欲深い生き物なので、全般的なものとして私は書いています。
「最近、運動不足だし…たまには気分転換も兼ねて運動するか!」という筋トレ初心者や「筋トレ歴〇〇年…今年の〇〇コンテストに向けてバルクアップと減量を!」という筋トレ上級者の方も、自分自身を外に見出すのではなく、単に自分を創造していると捉えます。
気が付くと、目的のために筋トレをしているのではなく、筋トレそのものが目的になっていきます。
【おわりに】
ここまで、読んでいただきありがとうございました。運動関連の記事は、マガジン【IDEA】にいくつか載せているので、良ければ参考にしてみて下さい。最近では、スキやコメントなどもらえるようになって励みになっています。これからもよろしくお願いします。