クーブタイリチー
沖縄に旅行に行くと、夜はたいてい居酒屋に入る。
席につくと、まずはオリオンビールを注文。そのとき一緒に出てくるお通しが、いつも楽しみだ。
店によって、島らっきょうだったり、島豆腐の冷やっこだったりといろいろだが、なぜか、年によっては偏ったメニューになることがある。
ある年の夏は、どの店に行ってももずく酢だった。
またある年は、どこもかしこも、フーチャンプルーだったり。。。
そういえば、先月行ったときは、海ぶどうが多かったかも。
お通しにも、そのときどきでブームがあるのでしょうか?
沖縄の居酒屋のお通しで一番うれしいのが、クーブイリチーだ。
「クーブ」は昆布、「イリチー」は炒め煮のこと。
つまり昆布の炒め煮である。
甘辛く味つけされた切り昆布がたまらなくおいしい。
本当ならむしゃむしゃ食べたいが、お通しだと少量しか食べられない。
そんなときは、メニューからさらに注文することになる。
クーブイリチーは、おつまみにもなるし、小鉢料理として、ごはんのおかずにもなる。
でも、おかずとして主役を張るには、ちょっと物足りないかな。
いや待て、と思い立った。
自分で作るときは、昆布に、にんじんと油揚げをあわせるのだが、
本場のクーブイリチーは、細かく刻んだ豚肉が入っていることが多い。
この豚肉、ただ「だし」の役割しか担っていない気がするが、
これをもっと大きく量も多くして、具材としての存在感を高めたらどうだろう。。。
ごはんのおかずの主役として、抜擢できるのではなかろうか。
で、さっそく作ってみた。
思った通りでした。
これ、、、ごはんが進んで進んで仕方ない。。。
糖質制限している人には、おすすめできない一品となった。
もちろん、お酒にもバッチリだ。
見出しが「クーブタイリチー」になっているの、気づいていただけました?
間違ったわけではなく、この料理の名前です。
豚多めののクーブイリチーだから、「クーブタイリチー」としました。
切り昆布が手に入らなければ、乾燥の刻み昆布や早煮昆布をもどして、自分で刻んで使っても。
というか、それが正しいクーブイリチーですね。
切り昆布だと、洗っただけで使えるので、楽チンです。