弾む体、弾む心 ―― おうち時間にバランスボールで有意義な有酸素運動を
インターネットは思いがけない出会いをもたらしてくれる。思えば夫に出会ったのもインターネットがきっかけだった。
それはさておき、今回伝えたいのはバランスボールの話。
いまさら説明するまでもないと思うが、バランスボールとはゴム製の大きなボール型をしたトレーニング器具だ。
ところでバランスボールを使ったトレーニングというと、どんなものを思い浮かべるだろうか。イス代わりに使う、筋トレの負荷を高めるのに使うといったシーンを思い浮かべる人が多いのではないか。
それらも、もちろんひとつの使い方ではあるが、個人的にもっとおすすめの方法がある。
それは「弾む」こと。
バランスボールに座って弾む。
ボールとは本来弾むものなので、考えてみれば当たり前のことだが、今まで私には「バランスボールで弾む」という発想がなかった。ただ座って、効果があるのかないのかよくわからない体幹トレーニングとやらをする。もしくは筋トレをする時にちょっと使う。それがこれまでのバランスボールへの印象だった。
しかしある日、その印象がまったく変わった。きっかけは、ある動画を見たこと。
ふとしたことから20数年の時を経て、インターネットで再会した高校時代の同級生が現在、バランスボールのインストラクターをしているという。彼女がInstagramにあげていたバランスボールで弾む動画が、とてもチャーミングで楽しそうだったので「私も弾んでみたい」と思ったのだ。その動画がこちら。
ボールに座ってゆらゆら弾む様子が、なんだかとても心地よさそうで、ストレスの解消にもなりそうに見えた。しかもこんな感じのアクティブな弾み方もできるらしい。
「やってみたい」
そう思いすぐに、クローゼットの奥にしまわれていたバランスボールを取り出し、ふくらませた。
実際にやってみると、バランスボールで弾むことは思った以上に楽しく、爽快感があった。弾み出して数日後、マッサージに行ったら担当マッサージ師のTさんに「なんか、股関節の動きいいですね」と言われたくらい、体への反応も良かった。
最初は自己流で弾んでいたが、もっと本格的にやってみたくなり、お試しでオンラインレッスンを受けてみた。結果、さらにハマった。
なにこれ楽しいじゃないか。30分ほど弾んだり、軽く筋トレをしたりするとなかなかの運動負荷で、ストレス解消にもなる。
折しも緊急事態宣言が出され、自宅引きこもりを余儀なくされた中、室内で、省スペースで有酸素運動ができるバランスボールの存在は、非常にありがたい。
ちなみに私はお世辞にも運動好きとはいえず、家でゴロゴロすることが大好きな完全インドア派だ。運動不足は解消したいものの、だからといって走ろうという気にはならないし、かといってウォーキングも、早足で歩き続けられる気がしなくて、できる自信がない。筋トレもできないことはないが、体重が重すぎて、自重をつかったトレーニングをこなせるだけの筋力がない。縄跳びも、体力がなさすぎて無理だった。そのため運動をしようと思っても、先に心が折れて続けられなかった。バランスボールで弾むトレーニングは、そんな私でも続けられている。ボールの力を使って運動するので、負荷がちょうどいいのだ。空いた時間にちょこちょこできるのもいい。
バランスボールの弾み方や実際のトレーニング方法については、できれば一度レッスン（オンライン含む）を受けるのがおすすめだが、インターネットの海で探すこともできる。個人的に参考になったサイトのリンクをあげておく。
なお、弾む時は音楽をかけながらやると、さらに気持ちがあがる。ただし、あまりテンポが速すぎる音楽だと、うまくいかない。いろいろ試した結果、BPM110くらいの曲がちょうどよさそうだ。
私のおすすめは、前述の同級生が教えてくれた、星野源の『SUN』。なんというか、聴きながら弾む時の多幸感が段違いにすごい。
どんな運動が向いているのかは人それぞれなので、私にいいものが、別の誰かにもいいとは限らない。
でも、これがひとつのきっかけになって、新しい出会いが生まれてくれたらうれしい。
引きこもり生活も、残念ながらまだ続く模様。バランスボールで弾んで、運動不足もストレスも、一緒に解消してみては。
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