充電式で、生きていく。双極症障害の暮らし【2】最初の病院
休職する2か月前、精神科に行った。不眠、不安などに加えて体が動かず、うつ病ではないかと思ったのだった。
予約の電話をするのがとても大変で、しんどい時にはできなかった。元気な人からすると「え?たかが電話一本じゃん?」と思うことが、ほんとうに苦痛なのだ。
数日こらえていると、底の状態からは少しましになり、電話で予約をとって病院に行った。
そこで先生に言われたことは、ショックのあまり忘れることができない。
「あなたうつ病じゃないよ、元気じゃないか!」
はぁ?と思った。元気だったら来てないよ!と。一番つらい時には電話すらできなかったから、少し良くなってやっと予約してここまで来たのに。(※徒歩10分かかってないけど、体をひきずる思い)しかし先生が見る限り、特に異常は見られないとのことだった。
とにかく寝られないと言ったら、睡眠導入剤をくれた。寝られた記憶がない。あまり寝られなかったのか。
そこに行ったことのある友人は「えー?私も行ったけどあの先生、良い人ですよ!」と断言していた。その人にとって良い先生でも、私にとって良い先生とは限らないのだと思った。友人にそれを伝えたが、理解してもらえなかった。
良い先生なら、なぜ私が伝えた症状を無視するのか。うつ病ではないというのなら、いつかすっかり元気になるのか。原因がストレスなら、ストレスから離れないと良くならないのではないか。職場の環境をどうすれば良いのか。
などと考えているうち、また体調は悪くなってきた。緊張、不安、震え、不眠、涙が突然出るなど。我慢することは難しかった。
あの精神科には二度と行くまいと思って違う病院を探したら、同じく徒歩圏内に数か所見つかった。そのうち、入りやすそうなところを選び、予約して行ってみた。また症状ごと否定されたらどうしよう、という不安があった。病気じゃなかったら、このつらさはどうすれば良くなるのか。(続く)