あったかい、っていいな~心のキャンドルを灯す。
10数年乗っていた愛車から、去年の夏に新しい車を購入した。
最近の車の進化にはびっくり。
セイフティの方でも感心しきりだけど、ありがたいのは寒い日でも、シートやハンドルが、すぐに温まること。
夜遅くに仕事からの、寒い帰り道、
ほっかほかのシートが、お尻から、背中から、私のカラダをあっためてくれる。
その温かさが、一日の終わりの、私のカラダとココロを緩めてくれる。
家に戻ると、しばらく旅行で留守にしていた夫が部屋を暖めてくれていた。
そして温かな食事が待っている。
あったかいお酒に、
あったかいお風呂。
しみじみ思う。
あったかい、っていいな。
「あったかい」、があるなんて、何て幸せなことなんだろう。
でも、温度的なあったかさだけでない、
私たちはお互いの心に火を灯して、心をあっためることだってできる。
それは、
いつでも、
どこでも出来る。
優しさや思いやりを、私たちは自身の言葉や、行動で表現することができる。
笑顔ひとつでも、表すことができる。
それが、心のキャンドルに火を灯すこと。
私は、私の仕事場所であるレストランで、食事を提供するだけでなく、相手の心に小さくとも、火を灯すようであればいいと願っている。
おもてなし、と言うほどでもない、ほんの小さなことでも人はとても喜んでくれるものだと、この仕事をしてみて分かった。
特に、何気なくやったこと、何気なく言ったことが、とても喜ばれる。
自分がやろう、やろう、と意気込むことよりも。
人は自然体でいるとき、心地よく、ほんのりと、あたたかな気分でいられるから、自然体でいる本人の何気なさが、相手の心にも、心地よく入っていくのかもしれない。
お店の閉店時間には、私はダイニングのスタッフにいつも聞く。
「お客様、みんな喜んで帰ってくれた?」と。
「一期一会」は私の好きな言葉。
私は結婚式をしていないので、キャンドル・サービスの経験はないのだけど、ひとつひとつの出会いに、自然に心のキャンドル・サービスができるといいなと思う。
キャンドル・サービスはゲストへの感謝や幸せを届ける気持ちを表すもの。
この仕事のおかげで、温かさを提供できる、たくさんの機会を得ていることは、なんて有難いことなんだろう。
あったかい、ってほんとに素敵だから。
相手の心のキャンドルに火を灯すことは、自分の心にも火を灯すこと。
お店でそんな実験をしてみた記事です。