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豊かさについて

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魔法の呪文;よく眠ったことにする。

私の魔法(笑)の一つに 「よく眠ったことにする」、 というのがある。 寝不足の日、 「夕べ、寝ていないから」、というフレーズが一日中、頭にひっついていたりすることがある。 ぼんやりしているアタマ ちょっと、重い感じのするアタマ、 そんなことに気づくたび、 ああ、私、夕べ、あんまり眠ってないもんな、 今日は早く帰って眠りたい、 と、やわらかなベッドの感触を思い出している。 ところが、それをひっくり返してしまうのだ。 「よく眠った」、と自分をだましてしまうことで。 そう

空を見上げるだけで、気持が整うことを知っていますか

見上げれば、空がある。 目の前がすっかり空になる。 澄んだ青空でも、星が輝く夜空でも、どんよりとした曇り空でも、広大な空は、いつも私を地に足をつけてくれる。 広く、広く、見渡せる空のある、このカリフォルニアに住んでいることに、私はとても感謝している。 だって、空を見上げるのが大好きだから。 ポジティブ思考とか、そんな言葉よりも、もっと簡単で実感がある。 上を見上げると視点が変わる。 私は、「全体」を体験する。 空は気づかないうちに、私たちの感情にアプローチする。

「ありがとう日記」に癒されて

noteで「ありがとう日記」を綴られている、Suzzyさんがアフリカ、ルワンダへ仕事で赴任されることを、その日記で知りました。 小さい頃からの夢が現実になるのですね、 おめでとうございます! 私は、彼女のnoteを読んでいるただの一読者なのですが、彼女の「ありがとう」のメッセージには、こちらに、Livelyに伝わってくる温かさがあります。だから、読み終わったあとには、たいてい私もいっしょに、「ありがとう」と、しみじみするのですね。 「白い色」、「にわか雨」、「たわいもな

もっと、もっと喜ぼう。

雨が続いている。 北カリフォルニアは、何年も水不足で誰もが不安に思っていた。 だから、インスタやフェイスブックを覗けば、 「誰がこんなに雨を望んだんだい!? 俺たちみんなだよな」 なんていうポストを幾つも見つけた。 それほど北カリフォルニアの住民は、雨を望んでいた。 実は、洪水にもなりかねないすざましさで! だから、道路にまで水が溢れ、木が倒れ、あちこちで道路が封鎖されて、予約していたお客さんが来れないどころか、従業員の出勤もままならないことに。 やれやれ、と首を

くふうする生活

近所のピザ屋で、野菜たっぷりのスライスピザを紙皿にのせてもらって車に乗ろうとした時だった。 「50セント、持ってないかな」と、 ホームレスらしき男性が近づいて来た。 こういう人に遭遇することは、いくらでもあるけれど、はっきりと、 「50セント」 と、金額を言ってきた人は これまでにいなかった。 最初私は、 「あれ、50セントだけ何かを買うのに足りないのかな」、 と、思って、「OK!」、とすぐにバッグに手がいった。 お金を受け取ると彼は「ありがとう!」と大きな声で言って

私たちは見たいものを見よう

以前、日課にしていた、近所の湖の周りを歩くことを ずっとやめていた。 この数年、雨が少なく、水不足が深刻化しているこの地域で、毎日減っていく湖の水量に、フォーカスするのが嫌だったから。 雨季である、去年の秋から今年の冬も、例年よりずっと雨は少なかったから、私が湖に行くことはなかった。 それが先週、店のスタッフの若い男性が声をかけてきた。 「週末に湖に行ってみたんだよ、水がずいぶんと増えていたし、 いい感じだったから、行ってみるといいよ!」 そう、勧められた。 それでも、

自分にYESと言うとき、世界もそれに同調する

年に一度、私は 今はそれぞれに暮らしをもっている、二人の娘たちと旅行する。 私たち、3人同じ誕生月なのでそのお祝いに、一緒に時間を過ごす。 さて、今年、私たちは海辺の町にやってきた。 その美しい景色と、水族館が有名で、多くの観光客が訪れる。 子供たちが小さい頃に、この水族館へ家族で来たことがあった。 街の中心に建つ、モダンで洗練された佇まいのホテルは、客室のバルコニーが海に面している。こんなところに滞在する人は、どんな人たちなんだろう、と見上げていたのを覚えている。

「ありがとう」で自分をあふれさす

車で5時間ほど南にドライブした海辺の街に、旅行してきた。 私の住む、田舎町から都会を通ってハイウエイを行き来するのは、はじめ、ちょっとした緊張感が伴う。 でもたいてい、行きはこれから始まる旅行の楽しい予感に、帰りは満足した喜びが私を埋め尽くすので、その緊張感はいずれ、居場所を失ってしまうわけだけど。 今回の旅も、滞在したホテルやレストラン、ショップなどで出会った人たちの気持ちのいい笑顔と、親切で支えられ、毎日喜びと感謝でいっぱいだった。 帰りの車の中では、ただただ、自分

ここにある、すぐにある、豊かさの波動

満月の夜。 いつもはシャワー派の夫が、家の外に備え付けてあるホットタブに、一緒に入ると言う。 夜、仕事の後のお風呂は、いつもは極上のお一人様時間。 でも、しばらく風邪を引いて ほとんど私に近寄らなかった夫と 久しぶりにお湯に入り、輝く夜空を見上げると、子供のようにはしゃぎたい自分を見つけた。 ひとしきり、最近店であったことを話した後、私が他所を向いている間に彼は流れ星を目撃した。 「緑色でね、ゆっくり流れていったよ」 こんな明るい夜空の、星もわずかにしか瞬いていない

マインドセットを変えれば、違う選択が見えてくる

娘家族が遊びに来た。 娘(長女)のパートナーの、双子の子供たちの学校がお休みの間、(学校にもよるけど、こちらはプレジデント・ディの祝日をはさんで、スキー休暇とも呼ばれる休みが数日ある)に、海が見たいからと言って。 二つのカフェを経営し、8歳の子供たちがいる彼女たちの暮らしは、忙しいに違いないけど、その中にもいつも「遊び」を忘れない。 アウトドア大好きのパートナーと、今でも海岸に行けば、率先して砂の城を作るような娘は、いくらでも、楽しいことを周りから集めることができるようだ

クリスマスの思い出—循環する豊かさ

子供たちが小さいとき、オフグリッドの山暮らしをしていた私たちは、最小限のお金の流れの中で暮らしていました。 バブル時代を日本で過ごした私たちは、少ないモノ、少ない予算の中、シンプルで昔ながらの暮らしを楽しんでもいたのです。それにそもそも、山での暮らしなんて大してお金が必要なわけでもありません。 ですから 当時、大工をしていた夫は、現金がなくなれば山を下りて、町で友達の大工仕事を手伝う、ということをしていました。 彼は普段は山道を直したり、畑をしたり、冬の薪の準備をしたり

私たちがフォーカスするものに、私たちはなるのだから。

北カリフォルニア、私の住む地域はおよそ半年ぶりの本格的な雨。 雨音がなつかしくて 夕べは一晩中、浅い眠りの中でそれを子守歌のように聞いていた。 きっとあの湖も、この雨でどんどん水位を上げているだろうか? たった1日の土砂降りで、そんなことは不可能なはずなのに、それを子供のように 文字通り、夢見ていた。 うちから車で5分の場所にある、大きな湖のほとりを毎朝散歩していたのを、深刻な水不足が始まってしばらくしてから、やめた。 どうしても毎朝、湖の水位が気になって、肌色の砂

思いを現実化する

数年前、友人が引っ越したばかりの家で ホームパーティをするというので行ってみた。 舗装されていない山道をドライブすることおよそ20分、 何もない殺風景な細い一本道を外れて降りると、いきなり大きくて立派な家が現れた。 ドアを開くと、ざっと10人は座れそうなゆったりとしたソファが並ぶリビングが目に飛びこむ。そして広々とした緑の風景が見渡せる 大きな窓から明るい光が差し込む、オープンキッチン、木目の美しいテーブルをどかんと置いたダイニング。 階下には、プールとホット・タブがブド

5つのお金の使い方

お金で幸せは買えない、と言うけれど、 「あなたを幸せにする5つのお金の使い方。」 そんな見出しの記事を以前 どこかで見つけたことがあります。 その内容は、というと。 1)体験にお金を払う。 野球やフットボールなどのゲームを見に行く、 家族でピクニックに出かける、 パリへ旅行へ行ってみる、(なぜパリ、なのだろう?) など。 統計によると66パーセントの人は、 買い物をした後に後悔するらしいです。 モノは有限でも、体験した思い出は失われません。 2)誰か他の人のためにお金