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岩崎尚美
2019年9月30日 12:20
高校のとき、先生に恋をしていた。恋、という表現が正しかったのかはわからない。だってわたしは、先生のことなんてほとんど何も知らなかった。知っていたのはせいぜい、先生が学校にきて、わたし達に授業しているただその一瞬だけだもの。もしかするとあの気持ちは、今で言うところの『推し』に近いものだったのかもしれない。それでもたしかにあの頃、わたしは先生が大好きだったのだ。授業の前にはまるで新品かと見
2019年9月25日 17:57
「大事には至りませんでしたが」その一文を読んだ瞬間、心の底からヒュッと冷たい風が吹いたようだった。わたしはそんなことを言ってない。ただ、聞き手がそう書き換えたのだ。「ああで、こうで、そうなった。そこまではされなかったけど、わたしにとってこんなにも苦しくつらい思いをしたのは初めてのことだ」詳しくは割愛するが、そういったようなことを話していた。相手は眉間に皺を刻みながらそれを聞いて、大きな
2019年9月17日 20:06
今日は本当にただの日記。タイトルの通り、今度手術することになりました。いや、釣りタイトルってわけじゃないんだけど、ごめん。日帰りでできる、小さい手術ね。数週間前に足の付け根あたりにできものみたいなのができて、それがみるみるうちに腫れてとにかく激痛。(ちょうど歩くと擦れるところだし)しかし、放置してたらだんだん小さくなり、痛みもなくなってきたので「あ、勝手に治ってよかったわー」と思ってた
2019年9月14日 11:33
上の子は小学3年生、もうすぐ9歳になる男の子だ。よく「男の子はいつまで経っても甘えん坊で、ママが大好き」なんて言われるが、うちの子はまさにそれ。いまだに夜寝る前になるとすり寄ってきて「ママ、一緒に寝ようよ。おやすみのぎゅうしてよ」と言ってくる。まあ、可愛いといえば可愛い。ふと、自分がこれくらいの年齢だった頃はどうだったかな、と考えてみた。わたしは小3の冬、一度転校している。両親が離婚したの
2019年9月4日 17:10
本屋で、息子が「あ、天気の子」と声をあげたので視線の先をたどると、新海誠監督の最新作、天気の子の主題歌らしきCDが売られていた。ジャケットに、でかでかと「天気の子」と書かれている。「ああ、本当だね」とそこを通り過ぎようとしたら、息子がぽつりと「天気の子、観たいなあ」なんて言い出した。え、珍しい。どうした?うちの子は、(親もだけど)そんなに映画は観ない。見るとしてもせいぜいプリキュアやドラえ