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岩崎尚美
2019年8月30日 08:09
初めて会うクライアントのほとんどが、「七尾さんのブログ、読ませてもらいました」と言う。それは当然だろう。見知らぬ人間にライティングを頼もうというのに、その人間がどんな文章を書くのか知らないのでは話にならない。どんな仕事をしているのか、ブログにはどんな言葉を綴るのか、ひととおりチェックしておきたいと思うはずだ。もちろんこちらも、そのつもりでいる。つもりでいるけれど、やっぱりこっぱずかしい思い
2019年8月23日 20:06
「今夜、出かけてきていい?」夫から連絡が入る。どうぞどうぞ、と二つ返事で答えながら、じゃあ夜のご飯は子ども達と外で済ませようか。それとも、明日は土曜日だし夜遊びに出かけてもいいかもしれない。なんて考えを巡らせる。ずいぶん変わったものだ、と感じる。わたし自身のことだ。結婚前、わたしはとても不安定で、恋人と常に一緒にいなければ耐えられないような女であった。「出かけてくる」と言われれば了承したけ
2019年8月21日 12:02
初稿にどの程度を求めるか。ライター1人の技量にどこまで求めるか。これは、出版社やメディアによって方針が異なるんだろう、と理解している。“業界においての普通”は知らない。わたしは業界出身でない、ぽっと出のライターなので。わたしは、原稿にはみんなの手を入れながらブラッシュアップして、良くしていくスタイルが好きだ。だから初稿はいい加減でいいじゃん?と言いたいわけではなく、その方が絶対に良くなると
2019年8月20日 18:48
ライターのバイトを始めて、兼業フリーランスになった。今までの仕事は可能な限り継続で受けている一方、5日ある平日のうち4日は出勤している、そこそこ立派な勤めびとだ。わたしはフリーランス気質ではない。売り上げを伸ばすことに躍起になったり、人から使われることを嫌ったり、毎日同じ時間に出勤するのが嫌だったり、なんてことはまったくないのだ。だからバイトとはいえ、再び勤めびとに返り咲いたことをわりと楽
2019年8月19日 23:34
わたしは一度しか結婚したことがない。つまり今の夫としか夫婦になったことがない。夫とわたしはずいぶん前からの知り合いで、もともとは同級生。つまり友達だった。だから世代はもろかぶり、共通の知人友人も多く、昔話でもお手軽に盛り上がれる。ついでに、趣味嗜好もちょっと似ている。インドア派でゲームや漫画が好きな、オタク気質だ。好きなジャンルはあまりかぶっていないけど。結婚して子どもも生まれて、もうすぐ
2019年8月16日 20:53
義両親、つまり夫の父と母は健在で、今年の夏もうちの子どもたちを預かって見てくれるほどには元気がいい。けれどもやっぱり、今年より昨年、昨年より一昨年、もっと前に遡れば、今よりもっともっと元気だったよなあと感じることが増えた。体を動かすのが前よりも億劫そうだなあとか、お酒の量が減ったなあとか、夜寝る時間が早くなったなあとか。一つひとつはほんの小さなことなのだけど、小さな気づきを集めてみるとつまりこ
2019年8月12日 15:29
上の子が小学生になってから、夏休みは祖父母の家(厳密にはちょっと違うのだが、説明が面倒なので便宜上こうする)に泊まりにいくようになった。さらに、昨年からは下の子も一緒だ。つまりこの期間中、自宅にはわたしと夫の2人だけしかいないことになる。お母さんならなんとなく、ご理解いただけるのではないだろうか。この「どうしたらいいかわからない感」を。子どもがいない空間で夫と2人きり。何を話せばいいの
2019年8月2日 01:04
そこかしこで言っているので秘密でもなんでもないのだが、わたしにはさほど大した職歴がない。加えて、今はライターなんてやっているけれども出版社で働いていたとか、どこかの会社でライティングに関わっていたとか、そういう経験もまったくない。わたし自身がクラウドソーシング出身のライターなためか、周りにもそういった経歴を持つ人が少なくない。だから自分の中ではそれほど珍しくもないのだけれど、やはり一般的には「