どうせ歩くなら上野・谷中・千駄木
上野〜谷中〜千駄木〜上野を
(かけ足で)60歳女が歩いた記録です。
今回の旅の目的はこれ
朝から東海道を歩いて
ミッション完遂した気になってますが
これから本番。
ああ上野駅に到着。
東京国立博物館に直行すればいいものを
西郷さんの銅像が見たいので寄り道。
おまけに上野公園改札口から出たので
さらに回り道になるハメに。
不忍改札口の存在を知らんかった・・
上野の西郷さん
作者は高村光雲。高さ3.7m・胸囲約2.6m。
隆盛の旧友らによって1898(明治31)年に建立。
銅像まで建立して讃えるくらいだったら
最初から逆臣扱いしてほしくなかった。
ちなみに奥様曰く
「こげんなお人じゃなかった」
偉人の中ではやはり西郷さんが一番だ。
演じた俳優では鈴木亮平さんが一番だ。
東京国立博物館
略して「トーハク」
チケット売り場は長蛇の列。
もしかしてこの人たちもはにわ目当て?
と思ったけどほとんどの人は
表慶館の「ハローキティ展」に
ぞろぞろと入っていきました。
さすがキティちゃん。
はにわをも凌駕。
はにわの人は平成館へ。
展示内容はめっちゃ濃いです。
マニアにとってはたまりません。
ドーパミンがドバドバです。
キティちゃんに負けたとはいえ
それでもものすごい人だった。
そのうちガチ勢は10%くらいか。
国立博物館を出て屏風坂通りを
谷中方面へ歩いていると
すぐ右手に大きな門が出現。
旧因幡鳥取藩池田家の江戸屋敷の表門。
昭和29年に移築・保管されています。
東大が赤門ならこちらは黒門。
大変美しい門ですが
威圧的で近寄り難い。
池田家のお殿様に怒られているようで
ちょっとコワイ・・
上野桜木交差点を渡れば
そこから谷中エリア。
さっそくなつかしい建物がお出迎え。
明治時代の建物の寄贈を受けた台東区が
下町風俗資料館付設の展示場として
この場所に復元しました。
道具類などもすべて本物。
上野台と本郷台の「谷間」だったため
「谷中」と名付けられたこの町は
幕府によって寺院が集められた寺町でした。
落ち着いたレトロチックな界隈です。
「ブリキ」と読みます。
まず読めないですね。でもいいんです。
敢えて漢字だからいいんです。
寺内貫太郎とか出てきそう。
あれも確か谷中の石屋さんでしたね。
子供の頃はヒデキが好きで
みよちゃんとひっついたらどうしよう
なんてハラハラしてたけど
大人になって再放送を見たら
加藤治子さんのお母さんの存在感たるや。
そっちにばかり目がいってしまう。
丁寧な言葉遣い。柔らかな物腰。
まわりの人への気遣い。
昭和の女性の奥ゆかしさ美しさを
私たちも見習おうではありませんか。
といいながらすでに齢60歳。
どっちかというとキンばあちゃん。
でも遅すぎることは決してない。
夕焼けだんだんを下りて
谷中銀座を歩いてみる。
谷中が谷間なのがよくわかりますね。
昔ながらの商店街は今や観光スポット。
外国人も多いこと。
みなさん昭和が好きなのね。
東京にはたくさんのエリアがあって
それぞれに特徴があって
その中からお気に入りの町を見つけて
何度も通う楽しさがありますね。
それでもちょっとやそっとでは
東京の奥深さはきっとわからない。
不忍通りを歩きながら
途中千駄木の本屋さんで
地元の雑誌を立ち読みしたりして
上野公園に戻ってきました。
すっかり日も暮れちまいましたので
ホテルに戻ります。
その前に辯天堂にお参りをして
上野駅アトレで夕食とビールと
ついでにスイーツを調達して
ホテルにチェックイン。
今夜は東海道とハニワの写真をみながら
部屋で侘しく楽しく一人宴会です。