【詩】引っ越しの詩
国会で居眠りしてるジジイが重荷
期待される親孝行と介護が重荷
四十九日のお酌が重荷
男の性欲処理が重荷
実家の処分費用が重荷
女に借金した
くそったれ兄貴は
酌にも回らず座って談笑
私は止められる煙草も
あいつはOK?
私は産む機械じゃないのに。
君に結婚を期待?
誰が本気ですると思うの?
妊娠期間も分からない
打算と嘘と保身と病んだ心で
落ちぶれた恋(したごころ)に
自分の人生は捧げない
女に任せっきりの育児と介護
君は仕事のついでに酒と女遊び
ワンオペ育児になる未来が透けて見えても
精一杯向き合った生命
尊重出来ず、すれ違った心
君への依存と期待を
ごみ集積所に捨て去って
好きな仕事で子どもと笑って
素敵な友達とお喋りして
自由に過ごすわ
いらなくなった重い荷物
リサイクルショップに
売り飛ばして
無くした互いへのリスペクトと感謝
君を愛してないふりして
引っ越しを済ませたら
1人で楽しくMIXバーで
ノンアルカクテルを注文するの